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〜病める少女〜 01
ものすごいのどの渇きに目が覚めた。
だけど……
なんだか…とっても心地良い夢を見ていた気が、する……
だからかな、気分もだいぶ良くなってるし、起きあがっても体もだいぶ楽。
私はとりあえず、水を飲みたくて部屋を出る。
…なんとなく、部屋の空気に違和感を感じたけど…具合良くないからで、気のせいなんだろう、な。
「あら、弥子ちゃん、起きて大丈夫なの?
起きたらお粥食べてもらおうと作ったけど、食べれる?」
と、美和子さん。
美和子さんはうちの殺人的料理センスの持ち主のお母さんから家族の命を守るために、うちにきてくれてる家政婦さん。とっても優しくていい人。
「うん、だいぶ良くなったよ。ありがとう美和子さん」
私は麦茶を飲みながら、美和子さんにお礼を言った。
…でも、まだちょっとフラフラするなー。仕方ないか。
お粥は部屋に持ってきてもらうことにして、私は麦茶の入ったピッチャーを持って部屋に戻った。
…部屋に入った途端、あんまり驚きすぎて、危うく部屋に麦茶をぶちまけそうになる私…
何故って…ネウロが、私のベッドに座ってたから。
…い…いや…正直…ぶっちゃけ…
ネウロが居たことそのものよりか…
さっきまで見てた、なんだかすごく良い雰囲気の夢を、ダイレクトに思い出しちゃった!
…ってのが、より正確なんだけどね……
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