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シャングリ・ラ
レイについての報告
レイ

 男性。氷聖スティーリア国出身の24歳。若くしてギルド【シャングリ・ラ】のギルド長。決して大きなギルドではないがその依頼成功率は高く、彼自ら請け負う依頼も多い。国からの信頼も厚く、またその若さでの手腕とは思えぬギルドの統率力、実力、そして彼自身のカリスマ性からかギルド入団希望者が絶えないが、あまり人員を増やす気はない模様。




〈外見〉

 身長182cm、体重71Kg。細身だが無駄のない均整の取れた体型。スティーリアの国民らしく白い肌で男とは思えぬ滑らかさ。目の色はスティーリア人にしては薄く、見る角度によりアイスブルーもしくはアイスグリーン。髪の色に関しては黒っぽい銀というスティーリアでは見ない色で本人の雰囲気からアイスシルバーと言われている。光、特に月光の下では銀に見える模様。髪型は襟足のみ腰まであるウルフ。

 服装。主にギルド長として動くときは白いコート、左肩にギルドマーク入りの金縁のマント。下には左太股にポーチの着いた余裕のある黒いパンツに黒いブーツ。黒い手袋を着けている。
 普段はラフな物を好む。主に白や黒のシンプルな物。たまに町に出掛けるときモデルかと思われるような着こなしをしているときは次席である黒兎がコーディネートしているらしい。
 左耳には通信用も兼ねた小さな青いクリスタルの着いたピアスをしている。実はもう1つ、普段は着けないものがあるとか。




〈戦闘について〉

 主に接近して戦う。武器は魔力を込めて撃つことができる銃剣を使用。中距離にて魔法弾、投げナイフ使用。遠距離にて魔法使用。使用属性は水、氷、風、雷、重力、聖。得意なものは氷と聖。下級魔法は全般使えるが、中級になると上記の属性のみ使用可能。しかし彼の性質上、よく使うのは氷なためどれだけの種類の魔法を使うかは不明。要観察。聖は回復が主な属性だが、主に攻撃属性として使う模様。回復魔法は使うようだが使用頻度は少ない。




〈ガーディアン・ファミリア〉

 ガーディアンは氷の世界を形にしたような鳥型。名前をグラシエル。普段は鏡の世界と言える固有領域にいるらしく、水や光を反射する物をから光の粒子となって出て来る他、雪などを巻き上げて出てくることも。依頼時は氷の粒子となりレイの周りを漂う。レイに従うが、彼を心配して諌めたりする姿は母親の様でもある。実は人型にもなれるとの報告あり。
 ファミリアは伝達が主のラフティとエピオス。探索が主なリクリとピスティ。戦闘補佐の魔獣エヴィエルとその子、リゲルとイリール。最近新たにアウルという能力持ちファミリアを迎えた。
 彼のファミリアではないが、徨夜のファミリアである雪のように白い白馬、ミリアムは彼の愛馬である。主人よりも懐いているらしい。元々動物に好かれるとの情報あり。




〈一人称、二人称・声〉

 一人称は「俺」。公共の場では「私」。二人称は「お前」、公共は「貴方」「君」。

「さっさと依頼を終わらせて、次に行くか」
「…お前等、もう少し落ち着けないのか?」
「シャングリ・ラへのご依頼、ありがとうございます」

 低く落ち着きのある声。ある情報によると、「諏訪部順一」氏に似ているようだ。




〈その他〉

 本名ルシェル・アルローグ。実は今は滅んでしまった、スティーリアの由緒ある貴族アルローグ家の跡取り息子。両親とは不仲だった。小さい頃、唯一大事にしていた妹と旅行に行った際、妹の髪の色を変えて逃がすも自分は野盗に拉致されてしまい人身売買される。2度売られるが、自身も髪の色を変え脱走。その時、祖国の神木の種と夜の神ノークスの加護を得た。その後たった一人で傭兵として生計を立て魔法学校アナスタシアに入学。首席で卒業。その後、前ギルド長に勧誘されシャングリ・ラに入団。


 元々の髪は銀色で美しく艶やかと評判だった。売られる際、その髪と肌、見目の良さを売りとされた。
 学校に入学して魔法の資質が最高クラスα、しかも一角であり魔力の量も質も高い事が判明。生活態度、傭兵経験があることから学校の制度アークを利用していた。

 聞けば他人が羨ましがる物を持ちながらも大切な何かを失い続ける。α故の凄惨なまでの運命を背負う。


 人柄について。雪国出身の為暑さは苦手。暑い中にいると不機嫌になり無意識に魔力(氷属性)が駄々漏れ周りを冷やす。因みに怒っても周りに冷気をもたらす。普段は冷静沈着。リーダーらしく真面目で責任感もある。融通が利かないわけではない。意外にも、いや妹がいたからかは定かではないが人を放って置けない少し世話焼きな面も。よって人からは慕われている。
 幼少から大人に頼る事、他人に頼る事をしなかった為、何事もそつなくこなすが代わりに仲間に頼る事をあまりしない。が、最近は少しずつ頼る、という事をして(させられている)模様。彼を諌められるのは……。
 依頼時は討伐対象に容赦なく、上級魔法をお見舞いすることも。また捜査や探索、潜入時には慎重に行動する。シャングリ・ラに入ってからか元から有って無くなったのが戻ったのか、身内は大切にする。仲間を売るような裏切りをされれば容赦しない。

 黒兎と徨夜は学生時代に出会った。学生以前に徨夜の事は知っていたらしいが徨夜自身は知らないとのこと。黒兎については、知らない内に懐かれ自然に行動を共にするように。そうして彼の仲では家族よりも長く共に過ごした弟のような大事な存在になった。
 基本は仲間を大事にする。が、ギルドのけじめというのも覚悟している。そうならないように自ら危険な依頼もこなす。



 祖国の神々からの加護を受けている。様々なウイルス等の耐性、スティーリア国内での身体機能低下防止、戦闘時の身体能力と魔法耐性、魔力向上。そして未確認であるが、稀に瞳孔が猫の様になることがあり、その時全ての能力が向上。……これは極秘でこちらも未確認だが、瞳の色が金色に、瞳孔が横に細くなる等の変化も報告されている。それと同時に謎のクレーター、大地が捻れたような円形の地形、それらの付近は氷華が咲く氷の大地がいつの間にか出来ていて光の翼も見た、それは彼の仕業だと。祖国の神々からの加護により、何かの力を抑制され、暴走しないように段階が施されているのではという見解である。もしくは、そんな天変地異が起きないように少しずつ怒りのエネルギーとして神々が発散させていると。天変地異、金色の瞳に光の翼。まるで、天より堕とされた元天使の悪魔だ。








ーーーー以上、これまでの観察結果である。まだまだ謎はあるため、引き続き観察を続ける。尚、未確認の件に関しては……


















レイ「ほぅ?よくここまで情報を集めたものだ」










 紙を凍らせ粉々にするレイ。










レイ「…………何だ?折角まとめ報告書を、だと?…フン、こんな割りと詳細に書かれたもの………処分しないわけないだろ馬鹿が。……勿論、その紙屑を作った者もだ。まぁ、こんなものを知られたからといって俺は構わないが、ギルドに手を出されたら……な」











 報告書を作成した者が最期に見たのは






ーー……美しく妖艶な笑みと横に細くなった瞳孔、金の瞳、そして光の翼だった。
































後書き

 ……ええと、レイの観察報告書風にしてみました。無駄に長くなりましたが暇潰しに、書きました(;・ω・)

 まあ、今までの情報をまとめた内容ですのでこの報告書を見ればレイの事が分かるかもしれません。


 私自身まとめたかったので、自己満足とします


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あきゅろす。
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