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展示部屋<(@^_^@)
記憶の中で・・・
いつもいつも同じ毎日のくり返し。
同じ毎日でなにか得られるものなどあるのだろうか・・・
この世にいらない魂というものがあって当たり前なのだろうか。

俺は、同じ毎日をみんなと同じように暮らしていた。
俺、四葉亜樹17歳、ごく普通の高校生。 
まぁ、友達と呼べる友達はいない。
だから、周りなんて気にしなかった。
そう、今日のいままでは・・・

 朝、早めに起きた俺は朝食を食べ、テレビを見ていた。
朝かぁたりーな。家にいても暇だし、コンビニよって昼飯買ってから行こっ。
家を出るといつもどおりの道を歩いていた。
何の変哲もない道。見慣れた町並み。
せみの鳴き声とサワサワとした音が鳴り響いていた。
ふぁー、ねみぃな。けど二度寝するといつ起きかわかんねーしな。しゃねーか。
一人で歩いていると前からフラフラしている男が、歩いていた。
今にもこけそうな男は、俺とすれ違うところで俺に向かって倒れてきた。
「うわぁ、なんだよっ!?ていうか、おい大丈夫なんかよおっちゃん!?」
男は、呻いたあと目を覚ましたのか、跳ね上がるように話しかけてきた。
「う、うーん。はっ、ここはどこ?オレなにしてたんだけ?ていうか、君誰?」
男は、べらべらしゃべり始めた。
なんか、妙なかっこしてるし髪長いし、なんだこいつ?
俺は、男を観察するような目でみていた。
すると、話をしてるうちに何かを思い出したように、男は俺に顔を近づけ見つめながら、話しかけてきた。
「君もしかして、亜樹じゃない?大体このオレ様が、見逃すはずがない!う、うう・・・」
はァ??なんでこいつ俺の名前しってんだ?こんな奴知り合いにいた覚えないぞ!というより、俺、知り合いとか家族とかまったく知らないし・・・
考えてみたら、親とか兄弟とか物心ついたころからいないんだよな。
なんでだろう。そんなこと考えたことなかったしなぁ。
俺が思い出せるのは、ほんの1、2年前くらいしか・・・
考えれば考えるほど、頭痛が・・・・
「うっ・・・」
頭痛と立ちくらみで俺はその場に気絶してしまった。

それから、何時間くらい寝ていただろうか。
気がつけば自分の部屋にいた。
ううーん。俺、なんで部屋にいんだ?たしか、変な男に話しかけられそして、なにか考えてるうちに倒れて・・・・・
「わぁっ!?そういえばあの男!?」
「ん?起きたんだ、亜樹。」
「亜樹が倒れたときは、びっくりしたよ!もう大丈夫?」
なんだ?べらべらしゃべりやがって。ていうか、何でいんの?ここ俺んちだよな。
ん、よく見るとここ似てるけど俺んちじゃないみたいなような。
「ていうか、あんた誰?」
そうだよ、大体なんで俺が知らない男と話してるかも問題だし、見ず知らずの男がなぜ自分のことを知っているかも・・・
俺がボーっと考えていると、男は突然立ち上がり話し始めた。
「亜樹は、オレのこと覚えてないのは当然だよ。だから、オレのことをいちから教えてあげよぅ!!」
「オレは、ライト。」
仁王立ちして言われてもなぁ。大体、『オレのこと覚えてないのは当然』ってなんだよ!?
俺が、忘れやすいって言いたいのか?なめやがって!?そりゃぁ家族のことや周りのことなんて全然知らないけど。
好きで忘れやすくなったんじゃないんだかんなぁ!?
「呼んでねっていわれて、呼べるかっ!大体アンタは何でそぉんな格好してるんだよ、こんなに暑い真夏に。アンタのことまったく知らないんだぜ。」
「んんー、だったら教えてあげようでわないか!亜樹目閉じてみて?」
俺は疑いながら、目を閉じた。

目を閉じてからどれくらいたったのだろう。目を閉じた瞬間に、周りでなっていたセミの声や扇風機の音が一瞬にして無くなった。
あのライトとかいう男の声もない。
 何が目を閉じろだ!何もいわずにそのままにしやがって。
シーンとなるくらい静かな中、やっと男の声が聞こえた。
「亜樹、準備に時間かかっちゃた。ごめんね?」
「もう目を開けていいよ。」
俺はそういわれて、目を静かに開けた。
開けた瞬間目が周りの明るさに慣れず手をかざした。
・・・・・・・・。
・・言葉が無くなった。
周りに見えるものや、自分がわからなくなった。
「どう?亜樹。ここはもともと亜樹のいたところだよ。」
俺のいたところ?こんなところが?
こんな、空に浮いてるような島が?ファンタジー系のチャラチャラした島が!!?
「何なんだ――!!?」
俺は、自分が浮いてることと変な世界を見てこう言うしかなかった。



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