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最弱魔族観察日記

12
秘部に押しつけられた、指とは違うモノー猛りきったリュサの欲望の感触に

(…ちく、しょー。もう…だめだ…)

絶望感にギュッと目をつむるーー



(………?)

しかし、いつになっても何の衝撃も襲ってこない。
ゆっくりと目を開けるー

「なっ!?」

そこには青白い炎につつまれたリュサの姿があった。

こんなに近くにいるにもかかわらず、全く熱を感じないその炎はリュサの身体以外を何一つ燃やす事なく、消えた。

時間にしてほんの10秒くらいであろうか。
あとには灰すらのこっていない。

その時になって、フェリスの腕を押さえていたジュークもいなくなっていたことに気付く。

リュサの姿に驚いて逃げたのか、同じく燃え尽きてしまったのかーおそらく後者であろう、それなりに強い力を持っていたリュサをああも簡単に倒した力の持ち主がそんなに甘い奴であるはずがない。

「…痛っ」

ゆっくりと身を起こすと背中がピリピリと痛む。
固い地面に押し倒されていたので傷がついているのだろう。

「く、そっ」
「まったく…あいかわらずバカな子だねぇ…」

やわらかい声とともに、呻き声を出すフェリスの目の前に白い繊手が差し出される。


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