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最弱魔族観察日記

6
自分も少し気になっていたのでその話に乗る。
そのまま2人がフェリスの正体について言い合っていると

ピシャ パシャパシャ

水の滴る音とともに

「テメェら!何ふざけたこと言ってんだよっ!!」

帰って来るなり怒鳴り散らすフェリスをジュークは煩わしげに見やり

「………」

言葉を失った。

視界の端に口を半開きにした間抜けな顔のリュサが見える。
その表情が徐々に捕食者のそれになっていくのを見て

(リュサ、お前のカンはやっぱすげぇな…)

ジュークは上手く回らない頭のどこかで考えていた。



「つーわけなんだ」
「どういうわけだよ」

言いながら泉で洗った上着を絞る。

先ほどからジュークがやたらベタベタ近寄って来て、非常に気持ちが悪い。

「だから、実は僕達インキュバスなんだよね〜」

ちょっとそこまで買い物に行って来ます〜くらいの軽さでリュサが言うと

「実はそうなんだよ」

上機嫌のジュークは、そう言いながらもフェリスの背後にまわる。
あまりに非力であるゆえに上手く絞れないらしいフェリスはそれに気付かず、顔をしかめる。
いくらなんでもまだ水が滴る衣類を着るわけにはいかない。

(仕方ない、ある程度乾くまで我慢するか…)

「ってわけだから、良いかな?」


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あきゅろす。
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