最弱魔族観察日記
26※
だが、ここで気を失うのは自滅と同じである。
必死の思いで意識を繋ぎ止めたフェリスは、拘束から逃れようと、脚を掴むゴーレムの手を引き剥がそうとした。
勿論、フェリスごときがいくら力を込めようが爪を立てようが、ゴーレムの気を引くことすら出来なかったが。
「ぅわぁあっ!?」
突然自分の足が浮いたことに、驚きの声をあげた。
裸の背に冷たく固い地面の感触が伝わる。
ゴーレムがフェリスの脚を持ち上げ、膝が胸につく程に折り曲げたのだ。
与えられた刺激により、僅かに頭をもたげてしまった性器や、謎の液体が滴る程に濡れている秘部が露になる。
「クッ…この、ガラクタ野郎…ッ!!」
フェリスは屈辱感にギリギリと歯を噛み締める。
今のフェリスに許された反抗はそれだけであった。
「ヒ、きゃぅ!!…ッ、痛ッ…!!」
いきなり秘部に指を捩込まれ、フェリスから苦痛の声があがる。
しかしゴーレムは一切の躊躇を見せることなく指の本数を増やし、蕾の中へと指を侵入させていく。
いくら液体で濡れているとはいえ、狭いアナルにはゴーレムの指は太過ぎた。
アナルからはギチギチと音が鳴り、張り裂けるような痛みと感触に襲われるフェリスは、ただ金の瞳を見開いて涙を流す。
「フム…まだ苦痛の方が強いようじゃな…」
男の呟きは、痛みに躯を震わせるフェリスの耳には届かなかったが、元より反応を期待していた訳ではなかったので、再びポケットからビンを取り出す。
「ゴーレムよ、そのまま続けておれ」
男はフェリスには無慈悲な命令をし、フェリスの躯の上でビンを傾けた。
中に溜まっていた透明の液体がフェリスの躯に落とされる。
一秒経ち、二秒経ち――そして、十秒を越えようとした時
「ひィッ!?ああぁあッ!い、や、あひぃっ!!ひ、いっあ、あ、ふぁあんっ!!あ!!ッ、ッッ…!!」
突如躯の芯から湧き起こってきた凄まじい快感に、フェリスの口から悲鳴にも似た嬌声があがった。
躯中を駆け巡る熱い疼きが、まるで熱い炎のように躯の中を暴れ狂う。
もし自由を奪われていなければ、のたうち回っていただろう。
それほどの快感だった。
「ひッ、ひィッ…!!ァ、あ、あ、んぅッ‥や、な…な、アッあっん‥な、何だ、よこれぇッ!?」
「実験に協力してもらう以上、やはり苦痛は少ない方が良いじゃろう。ワシが開発したその薬は、長くは続かんがその分即効性に優れ、効果も素晴らしい。遠慮せずに快楽を享受するが良い」
男はとても満足げに言った。
まるでそれが、フェリスにとって良いことだというように。
それが事実であるかどうかは、悲痛に啼き叫ぶフェリスの様子からわかる。
「ぃぁう!!や、めっ、指…抜いッッ…あ、あ、ひっぃああぁっん!!いや、あ、ぅう…も…は、ひぃ…も…止め、…苦し…っ…ひッッ…ぃやぁああぁぅ…ッ!!」
三本の太い指が狭い秘部を暴れまわり、グチャグチャと掻き回す。
フェリスの躯は、途方もない快楽にフルフルと震えていた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!