[通常モード] [URL送信]



ああ、ちなみにこのクソ腐男子が俺にまとわりついてるのは「王道転入生が来るまでクールビューティーでツンデレな片桐で萌えを摂取する」が理由らしい。
初対面で言われたから第一印象は最悪だった。

俺は横で未だブツブツ言っている腐った田中をスルーし、ロッカーを閉じる。
田中は未だ体育着のままだ。



「どうでもいいけど早く着替えれば」


「ハッ!片桐ったら俺を置いて勝手に着替えるなよなー!でもちゃんと心配してくれるとか流石ツンデレ!そのまま七瀬に押し倒されてちんこ突っ込まれればなお良し」


「死んでくれ」


「はいツンいただきましたー!その冷めた視線!ドMには溜まらんだろうね!あ、でも俺はドMじゃないんだよねどっちかって言うと押し倒したいタイプ」



七瀬に続き、コイツも何を言っても駄目らしい。俺のクラスメートは皆、七瀬やら田中やらのバカ共に順応しきっているらしく、暖かな目を向けて更衣室を出ていく。
おい、誰かこのマシンガントークを止めてやれよ――そんな目を更衣室に残っている生徒に向けるが、一秒と待たずに反らされてしまった。

俺が止めろってか?無茶言うなよ朝からナルシストの相手をして身心ともに疲れてんだよ俺は。



「わかったから早く着替えろよ煩い」





[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!