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すると、慌てた様子で介入してくる九条――コイツも何でこんな猫かぶりしてんだ、一体何考えてやがんだよ……!

全てに苛々している俺は、怒りで震える拳を挙げようとした。



「……コタ、何してんの」



が、ここにいるはずのない声が聴こえて俺は勢いよく振り返る。



「お前こそ、何で風紀委員室にいるんだよ!屋上にいるんじゃねーのか!?」



そこにいたのはヒナだった。眠そうな目と髪の毛の癖から、今さっきまで寝ていたことがわかる。
俺はヒナに近付くと、肩を掴む。



「仕事で呼び出されたんだよ……つうか、何怒ってんの?」


「クソっ、桐生とヒナを会わせたくなかったのに……!」



ヒナの問いに答えずに、俺は舌打ちをしてそう言った。

すると、今まで椅子に座りながら何やら仕事をしていた男――風紀委員長の神代梓とかいう奴が俺達に、否ヒナに近付いてきた。



「おい、お前は事件の関係者なんだ。二階堂とイチャイチャしてねぇでさっさとソファ座れ」



ヒナの肩にある俺の手を払って、ソイツはヒナの腰に図々しくも手を回す。

……随分気に入られてんじゃねーかよ、オイ。







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