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九条の余裕そうな態度と言動がムカついて仕方がない。俺は舌打ちをしてから、仕方なく――そう、仕方なくあとに続く。


連れて来られたのは屋上に続く階段下の空き部屋だった。よく強姦やらに使われているから、生徒が来る事はまずない。



「桐生夕貴は、確実にこの学園の害だよ。そして生徒会が仕事を放棄した今――まあ書記は仕事してるみたいだけど、実質上学園を支えているのは風紀委員だ」



確かに、その言葉には頷けた。
アイツが来てから妙に親衛隊共がピリピリしてるのが伝わってくるし、食堂でも昨日みてーにキャーキャーうるせーしな。



「僕は桐生夕貴を学園から排除したいんだよ。だから沢井君にも手伝って貰えないかなと思った」



――けど、それはそれ。これはこれ、だ。こんな胡散臭い奴に付き合ってられるかよ面倒くせーな。



「勝手にやってろ。俺には関係ねーよ」


「君の家柄なら役に立つと思うんだけど。それに、桐生夕貴はそのうち風紀委員に接触すると思うよ。何せ彼は美形キラーだからね」







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