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(二階堂日向)専用主夫、その名も虎太郎。



「明日は用事があるんで」



我ながらわざとらしい、苦しい嘘だと思った。
神代さんは俺の言い訳に呆れたようなため息をつく。



「屋上にくらいしか行かねぇだろ。いいから来い、わかったな?」


「……ういっす」



俺はしぶしぶ返事をして、風紀委員室を出る。扉を背にため息をついた。

返事をしたものの、行く気はサラサラねえけどな。
明日もその次の日も屋上で寝るだけだ。


……うし、とりあえず部屋行ってコタでも待つか。









「お前、どんだけ洗濯物溜め込んでんだ。部屋もきたねーし」



部屋に入ったコタは眉間にシワを寄せる。
風紀委員の俺は一人部屋で、かつ広い部屋が与えられる。

リビングは、ソファの周り以外にホコリがかぶっていた。テーブルの上にはコンビニ弁当が袋に突っ込まれたまま放置してある。



「コタがやってくれるし、放置してた」


「めんどくせーだけだろ」



……何でわかるんだ。

コタはため息をつくと、まず散乱する衣類を拾う。俺も自分の衣類を拾うと、コタに続いて洗濯機に突っ込んだ。







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