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俺の考えている事がわかったのか、瑠璃川先輩は神代さんを宥める。
そして、神代さんは舌打ちをしながらもそれ以上は聞いてこなかった。

……仲良いよな、二人。



「明日の朝食はどうする?作りに行った方がいい?」



明日の朝食か……どうするか。
でもコタの事だ、俺の部屋に泊まるかもしれねえし。
そしたら瑠璃川先輩にわざわざ来て貰わなくても、コタが作ってくれるだろうし。



「明日は大丈夫っす」


「そう。じゃあちゃんと友達に作って貰うんだよ」


「……ういっす」



やっぱり瑠璃川先輩って読心術身に付けてるよな。
何で考えてることわかるんだ。そんな表情に出やすいタイプじゃねえけど、俺。

俺はそんなことを考えながら、部屋に戻ろうとドアノブを掴んだ。



「あ、お前明日の朝風紀委員室来いよ」



思い出したように言う神代さんに、俺は思わず振り返る。
何で朝から風紀委員室に来ねえとなんだ。



「人手が足りねぇからな。猫の手でも借りたいんだよ」



だったら猫でも連れてこい――俺は眉間にシワを寄せて神代さんを睨む。
そんな風紀委員の仕事をするために風紀委員になったわけじゃねえんだ。







あきゅろす。
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