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笛吹少女ニーラ



『くそっ!なんだあの触手は!みたことないですよ!!』

ユタはなかなかすばしっこい動きをみせて、つぎつぎと蠢く触手を麻痺させて床に沈めるが、キメラの体からはつぎつぎと新しい触手が生まれ、二人に襲いかかる。





『アハハハハっ!ぜんぜん楽しくないよ!オスロイスを呼んできてよ〜』

なめやがってwwww


なんだこのありがちな生意気ゆとりキャラ(キメラで人間じゃない)



ニーラはフルートをこっそり構えて、速いパッセージを奏で始めた。

熊蜂の飛行。


植物のツルならば、蜂の巣にしてやんよwwww

覚悟しな!





ブブ…






ぶわああああっ!!!


いざピー(愛称)のキィのしたから、



なんと、無数の光る熊蜂が勢いよく飛び立った。



ほたーるーのーひかーりーwwww



『!』


蜂たちは、キメラに向かって飛行を始める。


『うひゃあ!?』
『ニーラさん、凄い…』



『なんだおまえ』


ぎらぎらと輝く針を剥き出しにして、次々と触手をむしばんでゆく。

あまりに多数のため、払いきれない蜂は本体に突撃していく。


『くっ…』


蜂がまとわりついた箇所がどんどん赤く爛れていく。




やっちまえよwwwww

ニーラは、二人に目配せした。



『グアアアッ!痛痒い!熱いっ!糞野郎があっ!!!』


ブンブンと、キメラを取り囲む蜂、蜂、蜂、
うねるように旋律を吹き奏で続ける。


『はああああっ!』
『行きますよ!』



冷気と電気が大きな竜巻となって触手の合間を縫っていく。








ドォォォンン……


それは、真っ正面からキメラを吹っ飛ばした。



『ガアァアアッ!!この小娘があっ!』


キメラは地面と一体化していた体を引き抜かれ、宙に舞った。


と、ものすごい勢いでニーラに向かって触手を伸ばしてきた!



ん?デジャヴ?




『危ないっ!』



ズシャアッ!
ニーラはそれに思い切りぶち当たってスライディングし反対側の壁にぶち当たる。



『ぎゃあああああんっ』

イダダダダダダダダダダダwwwwwwww





『ニーラさん!』

ミンの声とかぶって第二段が襲いかかる。





しwんwだwwwww




痛みで起き上がれない!
いざピーを抱え、ぎゅっと目をつむると、家族の顔が浮かんだwww




バシュ!








激痛が走り、目の前が真っ暗になった。


『あ…ぁ…』






キメラの体に無数の氷の刃が刺さるのと同時に、






その触手はニーラの華奢な体を突き通していた…


『ニーラさんーー!!』

『ハアアアアアアアアアッ!!』


ユタが渾身の力で電撃波を放つ。

『グヤアアアアアアアアアアアッ!!!??』






ババババババババ


キメラの体から大量の血が噴出し、次の瞬間にはバラバラに吹き飛んだ。




ニーラもふっとんだ。



ユタちゃんヒドスwwwwwwww



ニーラはイザムちゃんを必死にかばいながら壁に再び激突し、動かなくなった。

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