笛吹少女ニーラ ☆☆☆☆☆ 韮川よし子は、何もなかったようにドアを閉めると、階段を駆け上がった。 駆け上がった。 駆け上がった。 駆け上がった。 疲れた。 見上げると階段のうえは闇に包まれてなにも見えない。 ぞっとした。 さすがの厨二病患者も、これには手に変な汁が湧いた。 あっ!夢じゃね? これ。 目さめろ! 階段にうずくまって、しばらく夢かどうかあらゆる策を練ったが、相変わらず自分のポジションは変わらなかった。 外にでてみるしかないのだ。 えっ?携帯ですか? そんなハイカラなもん持ってるわけがない。 この田舎では、子供は一部のギャルとチャラ男しか、携帯なるものは所持していない。 ただいまの所持品。 フルート。タオル(ランバード)。 ただいまの服装。 セーラー服夏服(期待するな、丈長い上にくるぶしソックス。) 上に801同人入りのかばんおいてきた。 うん、外いこう。さよなら。 [*前へ] [戻る] |