笛吹少女ニーラ 『…見えたぞ』 顔を上げると、森の裂け目から広大な湿地帯が見えた。 湿地帯は、森より低地になっている。そこでオスロイスたち三人はクルマを止めた。 泥と草とときどきお花wwww すごく遠くの方に、ログハウス風な建物と、白いテントがいくつか見える。 ちょwwwほのぼのwwwwww いいの?ああいうとこにはいい人が潜伏してるイメージなんすけどwwww 『オスロイス様、お時間です。正面から行きますか?』 ミンが告げると、オスロイスはニッ、と笑ってクルマの耳を握って走り出した。 ザァアァァァアァ… 湿気った風の中を、物凄いスピードでキャンプの方角へ走ってゆく。 『あっ』 こちらに気づいたキャンプの住人が、わらわらと表に出てきた。 そいつらの第一印象、白い。 オスロイスも肌が白いが、そいつらは色素自体が薄いのか、全身真っ白。 おまけに、天使のような羽が生えている。 [*前へ][次へ#] [戻る] |