笛吹少女ニーラ ☆☆ 三階建ての校舎の、三階の踊り場にいるわけなんだが、十二段ほど降りたあたりにもう一カ所踊り場があるはずなのに、ずっと階段になっているのだ。 一晩のうちに工事してあっちに壁をぶち抜いて車庫でも造りやがったかヲイwwww 寝ぼけ眼の腫れた目をよーくこらしてみると、 あるはずのない13段目の階段から先は、ブレたり揺れたりしてなんだか理科の授業に使うスクリーンに映し出した映像のようだ。 ほう。蜃気楼を見るとは今日はツイている。 あー違いますよね。わかります。韮川よし子は、とりま階段を降りてみることにした。 とりまってなんだよwww とか思いつつ。 韮川よし子はたいてい移動するときも椅子に楽器をおいたりせず持ったまま移動する。 タオルとフルートを握ったまま、その異様な光景に近づいてみた。 意外に近づいてみると違和感はなく、まるで本当に階段が続いているように見えた。韮川よし子は、おそるおそる13段目の階段に臭い上履きを履いた足を乗せた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |