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どうやら、君には依存性があるらしい
ハルからメールが来た。

『今から一緒にケーキ食べに行きませんか?』

ったく、しょうがねえなー

『家で待っとけ、迎えに行く』

返事を送り、歩いてハルの家へむかった。

「獄寺さーーん!!!」
ハルの家が見えてきたとき、千切れるんじゃないかと

思うほど大きく腕を振っているハルがいた。

「こんにちわー」
「よぉ・・・」

「今日は暑いですね〜早く食べに行きましょう!
レッツゴーですう」
「よくこんなあっちぃ中走れるなー
おいアホこけるぞ」
「ハルはアホじゃないですってば、このアウトロー」
「このアホ女」

「・・・・・」
「・・・・・」

「「っぷ」」

「なーんかこんなやりとり懐かしいですねー」
「あぁ、俺らめっちゃ喧嘩してたよなー」
「へへっ」

今すげえ幸せだと思う。
こうして手つないでる時だとか他愛のない話をしてる
時だとかハルといる時間ってのは貴重なものだから
大切にしていきたいと思う。

「はひぃ〜涼しいですぅ」

店のドアを開けたとたんヒヤっとした空気が流れてきた。


メニューをみているハルの目がキラキラしている。

「獄寺さん!どれも美味しそうですよ
どれにします!?」
「俺はアイスコーヒーだけでいい。」
「はひっ!?こんなに美味しそうなスイーツがあるのにそんな苦いもの・・・」
「そんな甘ったるいもん食べれるかっつーの!」
「えぇ〜」


―こんなにおいしいのに―


そう言ってまたメニューに目をもどした。

「・・・」

「・・・おい、」

「はい?」

「早く決めろよ!!一体決めるだけで何分かかってんだよ!」
「えぇ〜だって」
「・・・どれもおいしそうで、キラキラしていて、」
「みんな食べてほしいっていってるみたいで、」
「そう思ったら選べなくて、」
「どうしましょう!獄寺さん!!」


「どうしましょうって言われてもだな・・・」
「・・・食いてぇもん食えばいいじゃねーか」
「おごってやる・・・」

とたんにハルがぱあっと笑顔になった。

「いいんですか!?」
「おぅ」
「だいすき!ごくでらさん!!」
「・・・おぅ」

お前の笑った顔がなによりの救いで、

今は一番守りたいって思う存在で

俺は今すげえお前が好きで・・・

わかってんのか?

お前なしじゃ俺生きてけねー。

大げさって言うかもしんねーけど

ほんとにそんくらいお前に惚れてるわけなんだよ。





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