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たんぺん集。
腐男子撲滅も大切です。



転入生が来た。


副会長が「無理して笑うなよ!お前の本当の笑顔を見せてくれ!」と言われて惚れた。

会計が「セフレなんてやめろよ!俺が側に居てやるから!」と言われて惚れた。

書記が「女装してなくたって綺麗だ!自信持てよ!」と言われて惚れた。

会長が「いきなりキスするなんて最低だ!」と殴られて惚れた。



彼らは四六時中、転入生に付き従い親衛隊を蔑ろにし、転入生を蝶よ花よと可愛がったが、

役員達に心底心酔していた親衛隊は騒がなかった。














――――親衛隊隊長会議。



「はーいでは会議始めまーす。起立〜 礼。」


「「「お願いしまーす。」」」


「進行はぁー、生徒会長親衛隊隊長サクラが務めさせて頂きまーす。」


「「「お願いしまーす。」」」


「では皆さん、いつもの読みまぁす。復唱してくださーい。


ひとぉつ、嫉妬したら負け。転入生が調子に乗りまぁす。」

「「「ひとぉつ、嫉妬したら負け。転入生が調子に乗りまぁす。」」」

「ひとぉつ、騒いだら負け。転入生が心配されまぁす。」

「「「ひとぉつ、騒いだら負け。転入生が心配されまぁす。」」」

「ひとぉつ、制裁したら負け。転入生が守られまぁす。」

「「「ひとぉつ、制裁したら負け。転入生が守られまぁす。」」」

「ひとぉつ、1ヵ月待ちましょう。必ず皆様は飽きまぁす」

「「「ひとぉつ、1ヵ月待ちましょう。必ず皆様は飽きまぁす。」」」






「はい、結構でーす。ではぁ、今回の定期会議の議題はー、
学園に生息し、転入生を総受けにすべく流動している腐男子くんについてでーす。
何か質問ありますかー。」


「サクラちゃん、質問でーす。」

「はぁーい何ですか会計親衛隊隊長ユウキくん。」

「一応調べたんですけどぉ、先生が腐男子だった場合も報告しますかぁー?」

「そうですねー。申し訳ないこちらの伝達ミスでしたぁー。皆さん調べていたら教員の場合もお願いしまーす。」

「「「はぁーい。」」」


「他に質問ありますかー?」

「「「ないでーす。」」」


「ではぁー、書記親衛隊隊長から報告お願いしまーす。」

「はぁい。うちが担当した1年生7クラスの中、腐男子くんは計11名でーす。教員はいませーん。」

「積極的に転入生に関わろうとしている腐男子くんはいますかー?」

「ふたり、関わりたそうな子がいまーす。」

「ということはまだ関わっていないんですねー。今すぐ捕獲して教育してくださぁーい。」

「わかりましたぁ。ケータイ失礼しまぁーす。」


--------

『あ、もしもしー?隊長様だよぉー。例の1年生ふたりの捕獲ゴー!
そうそう、いつもの「アリサ先生の過激なお・ね・が・い(ハァト)」シリーズ全10本ねー。縄で縛ってヘッドフォン付けてー、音量MAXで24時間ぶっ続けで見させといてー。
あ、それとぉ、トイレ休憩面倒だからオムツでもしてあげてー。それならイロイロ出しても安心だしぃ。
男同士に萌える時間あるならAVを見よう!くらい思わせるようにしてねぇー。』

-------



「では次、副会長親衛隊隊長お願いしまーす。」

「はぁーい。僕らが担当した2年生7クラスの中、腐男子くんは17名でーす。教員に2名いまーす。」

「やはり2年生は多いですねー。積極的な腐男子くんはいますかー?」

「生徒7名いまぁす。内、3人は既にかなり関わっていますねぇー。他生徒3名はぁ、ちょこちょこ接触してまぁーす。がっつり関わる勇気はないみたいでーす。」

「かなり関わっていますかー。面倒ですねぇー。ちょこちょこの方も微妙ですー。まぁがっつりじゃなくても何かの火種になるかもしれないので全員お願いしまぁーす。」

「わかりましたぁ。うちの子に伝えるんでテレビ電話失礼しまぁーす。」

-------

『はろー。僕の美しい顔見えてるー?うん、可愛く映ってるー。やっぱり前髪2ミリ切ったの正解だったなぁー。僕のケータイねぇ、僕が大きく映って相手が小さく映るんだぁーいいでしょー。え?ああそうだったぁ。腐男子くんな生徒3人とぉ、爽やかくんとぉ、2年の姫って呼ばれてる子とぉ、放送委員長、ちょっと街に連れてってあげてー。うん、キャバクラ→イメクラ→ソープのコースでねぇ。あ、最後に本番アリのデリヘル呼んでもいーよぉ。女の良さをキッチリ教えて上げてねぇ。うん、よろしくー。』

-------



「次は会計親衛隊隊長さんお願いしまーす。」

「はぁーい。僕の担当した3年生7クラスの中ぁ、腐男子くんは13名でーす。教員は1名いまーす。」

「積極的に転入生に関わっている腐男子くんはいますかー?」

「教員がぁー、結構関わりにいってますぅー。
それから生徒3名が最近接触初めてまぁす。まだ関わりきってはませんがぁ、時間の問題だと思われまぁーす。」

「そうですかー。面倒ですー。拉致・監禁、間違えました拉致・教育する事は可能ですかー?」

「生徒は可能でーす。教員がぁ、実は空手有段者みたいなのでー、会長親衛隊さんのお力借りられればなんとかー。」

「了解しましたー。ゴツイの回す様に言っておきまーす。」

「ありがとうございますー。ちょっとメール失礼しまーす。」

-------


To 会計親衛隊のみんな
from 隊長

件名 腐男子くん

サクラちゃんからオッケー出ましたぁ。
会長親衛隊のゴツイの借りて生徒3名とホスト教師を拉致って下さぁい。
抵抗された場合の多少の暴力は容認しまぁす。
んでそのままー、ノーマルラブの感動物・胸キュン物・切甘物・ラブラブ物・エロエロ物、全て揃っている部屋に2週間分の食料置いてカギ閉めちゃって下さぁい。
二度と男同士に萌えさせたりしないようにねぇー。


-------





「では最後にわたくし会長親衛隊隊長の報告しまぁす。」

「「「お願いしまーす。」」」

「私が調べたのは転入生とぉ、理事長・学園長などの重役ですがー、腐男子くんは1名だけでしたぁ。」

「「「まさかのまさかで転入生ですかー?」」」

「残念違いまーす。だったら楽なんですけどねぇ、腐男子くんは理事長でーす。60のオッサンに男子と付けていいのか分かりませんがー。」

「「「……。」」」

「しかし私達では理事長に手が出せませーん。」

「「「ですよねぇー。」」」

「そして調べていく内に、あの理事長が転入生をスカウトして推薦した事実が発覚しましたぁー。」

「「「えー」」」

「つまりー、王道になりうる人材を探し出して態々この学園に転入させたのだと思われまぁーす。」

「「「はぁー!?」」」

「これは私達親衛隊にとって許される行為ではありませーん。」

「「「当然でーす。」」」

「結果萌える時間を無くさせる為、横領を偽造してみましたぁー。」

「「「……はぁー!?」」」

「横領疑惑の噂は直ぐに流したので近々捜査のメスが入ると思いまーす。」

「「「……おぉー!」」」

「まぁ所詮ー、短期間で作った偽装なので数ヶ月でバレると思いますー。」

「「「……おぉー。」」」

「これで退職になる訳でもぉ、転入生が居なくなる訳ではありませんがー、態と流れを王道・総受けに持っていくー、権力を持った腐男子くんは邪魔しなくなりまぁす。」

「「「おぉー!」」」

「皆さん後はやる事やりながら役員の皆様が飽きるのを待つだけでーす。」

「「「はぁーい。」」」

「待てますかー?」


「勿論でーす。書記様はぁ、自信がないから女装されていましたが今ではもう趣味になっていまーす。
僕らにお化粧したりされたり、すっごく楽しそうだったのにぃ、転入生させてくれないしそろそろ僕達と女装したくて堪らないと思いまぁーす。」


「会計様もぉ、今までヤリたい放題だったのに急にシなくなったからかなり欲求不満だと思いまぁーす。
転入生はヤラせてないみたいだしぃ。大体セックスするフレンドの代わりを、ただ側にいるだけで出来る訳ないですしぃー。」


「副会長様だってぇー、最近他の人にも本当の笑顔見せてるしぃ、転入生だけが特別じゃなくなる日も近いと思いまぁす。
ぶっちゃけ転入生、絶対に本当と偽物の笑顔の判別出来てないしぃ。僕らは判別出来るしぃ。そこ副会長様にこっそり強調してるしぃ。」


「時間の問題だよねぇー。」「作戦勝ちだねぇー。」「僕らの忍耐の勝利だよねぇー。」


「「「サクラちゃんこそ待てるんですかぁー?」」」


「当たり前ですー。会長様はぁー、恐らく初めて殴られた驚きと恐怖で感情を誤解してまぁーす。ストックホルム症候群の様な物でしょうー。
まぁ仮に殴られてMに目覚めたのだとしてもー、その分野では負けませんー。むしろそっちの方が有難いですー。」

「「「ど、ドエスサクラ様…!」」」



「はーいとにかく皆さんー!
来週の定期会議ではぁー、腐男子くん達の経過報告とぉ、転入生の過去、補導歴・経歴・人物調査を調べた結果を報告して貰いまぁす。
弱みがあればその分待つ時間も少なくなるかもしれないのでー、皆さん張り切って調べて下さぁい。」


「「「はぁーい。」」」


「ではぁ本日は解散でーす。いいですかーくれぐれも馬鹿をやって役員の皆様の執着を強めない様にー。放って置けば直ぐに熱は覚めますからねー。」

「「「はぁーい。サクラちゃん、さよーならぁ。」」」

「はいさよーならぁ。」





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(´・ω・`)

なんか、たんぺん集
意味不明置き場になってる気がします…(´・ω・`)

とにかく親衛隊は冷静で、自分たちが騒いだら更に役員たちが転入生を守ろうとくっついたり、執着するだろうと分かってます。

だから熱が覚めるのを待ち、覚めるのに邪魔な物を淡々と排除してる………ってゆうのが書きたかったんですが(´・ω・`)

どう考えても書けてない(>ω<;)


ここまで読んで下さってありがとうございました!



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あきゅろす。
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