たんぺん集。 ケンカ買っちゃいました。前 今日、喧嘩を売られちゃった〜。 誰にって、マリモに。…プッ。 月イチである全校集会、そこで生徒会から重大発表があるとかで、俺たち特別クラスのやつらも強制収集されたんだ〜。 「全校集会とか、いっかいも出た事ないよ〜。」 「俺も。必要性を感じねえしな。」 「ってゆうかね、生徒会がなんなんだろうね??」 「知らねえよ。興味ねー。」 「俺、顔も知らないや〜。」 いつもツルんでる3人で、ダラダラと話しながら講堂へ向かう。 語尾を伸ばすのが俺、マキで〜、 口悪いのがシン。 んで若干おっとりしてるのがユウ。 俺が通ってる学園は、まあ全寮制で以下略、生徒会と風紀委員会が以下略で、金持ち以下略。 つまり王道ってこと。 んで講堂に着いたらもう集会は始まってて。 特クラが座ってる所探しながらチラッと檀上見たら、 なんと!動くマリモが居たんだよね〜! しかも〜人気らしい副会長が、「彼を生徒会補佐にします!」とか言っちゃうもんだから、もう我慢はできましぇーん。 爆笑するしかないっしょ! 「………ぶはっ!」 「あははは!なんでえ〜?なんでマリモが動いてるの〜?」 「ふ、ふふっ!マキちゃん、失礼だよ!でも何であの子髪洗わないんだろう?」 俺ら3人の笑い声を皮切りに、周囲からも笑いが零れた。 主に特別クラスのやつらだけどねえ。 「確かにあれはナイ。」とか「洗剤ぶっかけたい!」とか。 そしたらなんか目立っちゃって。 ほとんどの生徒はざわついてる。俺らいろんな意味で有名らしいから〜。 檀上に居るやつらも気付いたのか、マリモからロックオンされた。 「あー!誰だよお前たち!!人を見て笑うなんて最低だぞ!!名前教えろよ!謝ったら許してやるから!!」 ………。 「あっははは、っひ、ひー!」 なにこの生き物〜笑えすぎてお腹イターイ! シンとか噎せてるし。ユウは息出来なくて苦しそう。 何様なの?日本語の長文は話せないの?猿様なの? ひたすら笑ってたら怒ったのか、顔を真っ赤にしながらこっちに走ってくる。 やっぱ猿だあー。 「なに笑ってんだよ!俺を無視するな!謝ったら許してやるって言ってんだろ!!」 や、やめてー! マリモが何か言う度笑いが出てくる。 てゆーかエクスクラメーション多すぎじゃね? 「「ちょっとー!なに奏ちゃん無視してるの!?」」 「…奏……悲しん、でる……最低。」 「貴方たち学年・クラス・名前を言いなさい。奏を笑った罰は当然受けてもらいます。」 なんか後から4人が追ってきた〜。誰こいつら? 「あっあの3人に近づいたら…!」「皆様、あの3人のこと知らないんじゃ!?」「関わるな!あっち向かないでおこう。」とか聞こえるけど〜、 檀上から来た4人には聞こえてない感じ。 まぁ聞かれたんだから答えなきゃね〜。 「特クラ2年マキでーす。ハマッている物は名探偵バーローで〜す。」 「同じく特クラ2年の、ユウです。好きな物は人が絶望した顔です。」 「特クラのシン。趣味ハードAV鑑賞。で、あんたら誰?」 じこしょーかいの後、シンが俺らの疑問を聞いてくれた。 「特別クラス…!いや、それより僕たちを知らないのですか!?」 「知らないけど〜。お兄さん、なに?自意識過剰?プッ。」 なんで知ってなきゃいけないんだよー。 つい吹き出しちゃったら、2人もまた笑い出す。 「くっ、くく。「僕の事を知らない人間なんて居るわけない!」ってか。っはは!」 シン言い過ぎ〜。だけどそーゆー事かなぁ? あ、めっちゃ真っ赤になってるよ。マリモとお揃い? 「……っ!…さ、さすが特別クラスですね。礼儀知らずが多い。」 ナニソレ悪口? 「あざーっす!」 いやいや誉め言葉でしょ〜。 だって高校生だもんね! 「おい!!特別クラスって何だよ!?」 なんかまたマリモが入ってきた。自分が中心じゃなきゃ満足しないタイプ? 「「特クラはねっ、不良とか問題がある、どうしようもない人達が入るクラスだよ!だから奏ちゃん近づいちゃだめだよー!」」 どうでもいーけどこの2人、一緒にしか喋れないの? 「そうなのか!?そんなクラスあったんだな!!分かった、お前ら寂しいんだろ!大丈夫だ!!俺が一緒に居てやるから、もう悪い事すんなよ!!」 ………ぶはっ! 「あはははははは!」 「っく、はは、ははは!」 こっちも自意識過剰だぁ! 俺とシンはまた爆笑。ユウは、なんか首傾げてる。 「……悪いこと?僕、そんなのしたことないよ。」 ですよねー! 「嘘吐くのはやめなさい。何もなく特別クラスに入れられる訳ないでしょう。」 「…嘘…最、低…。」 敬語とカタコトがなんか言ってる。無駄ですよ〜ユウったら天然だから。 「本当だもん。学園のマザーコンピューターに侵入してデータ滅茶苦茶にしたり、数学の先生がこっそり管理してたSMサイト晒したり、理事長と不倫相手のメールを奥さんに送ったりはしたけど、悪いことなんてしてないよ。」 「「そっそれでしょ!?何!?悪い事だって自覚してないの!?」」 ユウはキョトンとする。 「あれはイタズラでしょ?」 そう思えるのはユウだけだよ〜。まじ笑える! 周りの生徒もドン引いてるよ! 「先月退職した数学の先生…。」とか聞こえる(笑) 「はっ!やはり特別クラス生ですね。とにかく、今後二度と奏に近づかない様に。」 ちょっと引き気味の敬語が締めたと思ったら、またマリモが騒ぎ出した。 「何言ってんだよ!!俺はこいつらの側に居てやるんだ!!」 ……マリモ、飽きた。ウザくなってきちゃった〜。うるさいし。 「奏…。聞いたでしょう?可笑しな人ばかりなんです。貴方が心配なんですよ。」 「「そうだよ奏ちゃん!他にもヤクザの息子とか、人殺したやつも居るとか聞くよ!」」 「え!?殺すって……そんなやつばっかりなのか!?」 「そうですよ、奏。だから関わってはいけません。」 「「野蛮人ばっかだから、奏ちゃんが危ないよ!」」 「…常識、ない……き、けん……。」 「みんな…!俺の心配してくれてさんきゅな!!だけど俺がこいつらの側に居てやらないと!!」 う・ぜ・え☆ 「俺にマリモを人間として扱う趣味はねえよ。」 シンの趣味かなりハードなAV鑑賞だもんね〜。それこそSMの。 「おい!酷い事言うなよ!!誰だよマリモって!!」 えっ無自覚? 「君の事だよ。うーん…人間っていうより猿?原始人かな?」 やっぱ猿だよね〜。 「な……っ!お、俺が!?っ最低だ!謝れよ!!俺は猿じゃない!!」 「いやー猿だよ〜。じゃなかったらやっぱマリモ?どっちにしろ人間じゃないよね〜。」 見た目マリモ・中身猿みたいな? 「!! さ、最低だ…!も、もう、許してやらない!謝ったって、許してやらないからな!!」 「なんでてめえに許して貰わなきゃいけねーんだよ。」 シンが鼻で笑いながら言う。 マリモまた顔真っ赤〜!さすが猿だね。 「「奏ちゃん!」」 「奏、こんな人達の言う事気にする価値ありませんよ。」 「…奏…かわ、い。」 馬鹿馬鹿しいセリフを聞きながらふたりを見ると、すっげー楽しそう。 俺がなにするか分かってるからかな〜。 「そこの三人、いいですか?奏を傷つけたら、特別クラスごと消してやりますからね。」 「「俺らが動けばあっという間なんだからね!身の程をわきまえて☆」」 「……つぶ、す…」 ここまで言われて黙ってたらオトコじゃないよね! 「別に手え出す気なんて更々ないんですけど〜。もしか、俺ら喧嘩売られてる系?」 マリモとか、まじに興味ないしね。 「「あははっ僕たちの喧嘩買ってただで済むと思ってるの?☆」」 敬語も失笑してる。 「思ってるに決まってんじゃねーか。お前らはただで済むとは思えねーけどな。」 シンちゃんかっくいー! ユウの目はキラキラしてるし。こいつイタズラ好きだもんねー。 「はっ…。1ヵ月以内に三人共消してやりますよ。」 敬語、ちょいキレたっぽい。 馬鹿にされたりするの慣れてない人種なのかにゃ〜? 「おっけーおっけーやってみろ〜。1ヵ月後、許してくださいってすがるのはどっちかな〜。」 やっべー楽しみ!超顔ニヤけてるよ〜。 最近ヒマだったもんね!いい暇潰しになるといいな〜。 ------------ 続きます。 意味不明な自覚はある (´・ω・`) 特別クラスのネタが書きたかったんです〜! [*前へ][次へ#] [戻る] |