[携帯モード] [URL送信]

俺の欲しいもの。

途中からはちょっと余裕出たのか、俺も大変気持ち良くさせて頂きました。




終わったのは朝7時とか。俺気絶してたみたいなんだけど、8時前くらいに叩き起こされた。

「シャワー浴びてさっさと帰れ。」

「…あいあーい。」

ゆっくり起き上がってバスルームに。うわー、特別寮ってバスとトイレ別なんだ。すげーなあ。

ひとり感動しながらゆっくりシャワー浴びて、みんなが登校し終わった頃上がり、部屋を出た。



「てめえも慣れてんのな。あきらに似てたし、また呼んでやってもいい。」

俺の番号だけ渡した。




*




寮の自室。扉を閉めて、寄りかかりながら崩れ落ちる。

「……よかったあ。」

初めてだってバレないで。

オニーチャンに遊び人風に見える様に教えてもらったからね。
もちろん開発は自分の指です。

「……幸せだったなあ。」

あの、いーんちょの声であきらって呼んでもらえて。

「……また、呼んでくれるかもって。」

もっと勉強しなきゃ。
アキラクンになれるように、いーんちょに満足してもらえるように。

けど、その前に。

「学校行かなきゃー。2時間目には間に合うよね。」


黒のカラコンを外して、髪をいつもみたくセットして、また部屋を出た。





「あきらー!?おまえっその髪…っ」


友人の1人がさっそく気付いて声を上げた。

「イ〜メ〜チェ〜ンでっす」

ふざけて笑うと、祥平と皐月、友人2人は呆れた顔をした。

「うーあ、勿体ねー。お前見つけるとき、あの色便利だったのに。」

「ばかっそんな話じゃないでしょっ。でもあきちゃん、本当勿体ないよ!何で染めちゃったの?」

皐月が聞いてくる。

「だあから、イメチェンだって。イメージチェンジ。わかる?ってか似合う?」

「おー、普通にイイ感じ。」

「まあ似合う…けど〜。」

皐月はまだ拗ねてる。のを、祥平が慰めてた。祥平クンも片想いなんですよね〜っ。

まあぶっちゃけ、俺はそんな目立つ存在じゃない。

外部入学で特待生、んで髪も目もプラチナブロンドだったから、最初はちょこっと話題になったけど、普通に日本人で普通のガリ勉って知られてからは構われることもなく。

実際俺が髪染めたのだって、クラスの奴らが気づいたくらいで他は全く気付いてないだろう。

俺=プラチナブロンドで、顔を覚えていた奴もあんま居ないだろーしね。


祥平が皐月を宥めた所で先生が来て、俺は自分の席に着く。

祥平も皐月も、普通にイメチェンって思っただろう。もし疑っても、本当の理由なんて分かるはずがない。
だって俺はいーんちょが好きなんて、誰にも言ったことがないし。




昼休み。俺は一般人の特待生だから、金がない。いや、学校から支給されるんだけど、ここ何もかも高いんだよね〜。学食で一番安いの2500円ってなに。

何食べろっていうの。

ってことでお弁当〜。持って学食へ。

だって祥平も皐月も学食なんだもん。仲間ハズレとかやじゃん。


「皐月、なんにする?」

祥平がタッチパネルを弄りながら聞く。

「んー、スタミナ丼と肉うどんと肉サラダと特大パフェ。」

「…うえー。なんで主食が2品なの〜。」

「え?うどんは汁物でしょ。」

どこで消化してんだろ〜。


「失礼します、お待たせ致しました。」

注文して10分もしないくらいでウエイターが料理を持ってくる。
学食は早いのが売りだからね〜。


「んじゃいただきまーす。」

祥平は天ぷら定食。皐月は丼から食べ始めた。俺は玉子焼き〜!

っきゃあーー!!

食堂割れるんじゃないかってくらいの歓声。

あ、来たね〜。たぶん会長達とアキラクンかな?ちょっと野太い声も混ざってるし。アキラクン有名になって人気出たからな〜。


「そういえば3時間目の古典さ、問6答えわかった?」
「あーわかんね。あきらは?」
「んひゅひぃうい」
「何て言ってんのかわかんねーよ。食って喋れ。」

勿論こんなことじゃ動じません。日常だもんねえ。


大体うちの学校は朝8時から一限90分、昼休み60分、6限あって終るのは大体18時とか。で、補習とかも受けたりで20時くらいが下校時間だ。
さすが全寮制の進学校だよね〜。

ってことで只今22時。え?飛びすぎ?いーじゃん別に。ただ授業受けてちょっとだべって帰っただけだよ。

目の前に携帯があります。さすがに来ないかな。昨日の今日だし。連絡来ても、口には出せない所が痛くて受け入れられるか分からないし。いやでもいーんちょからもし連絡があったならそれくらい……

ッピリリリリ

びっくーう!

あ、焦った!え、この音、俺の携帯!?この番号!知らない!ってことは、え、これまさかいーんちょ!?落ち着け、頼む落ち着いて俺!!


「…、もしもーしぃ」

『遅えよ。ワンコールで出ろ。』

いーんちょだああああ!

「なに無茶言ってんですか〜。俺にも用事があるだよーう。」

いや帰ってから2時間近く携帯見てただけだけどね!

『うるせえよ。今日、昨日と同じ時間に俺の部屋な。』

「あれ、今日も〜?いいけど、昨日のせいで身体中痛いんだから優しくしてねえ〜。」

切られた。

我が儘すぎた!?上から目線すぎた!?いやでも「これでアナタも遊び人っ☆〜チャラ男の心得〜」にはこれくらいがいいって…。

オニーチャンの言葉をメモったノートを見ると、正しいみたい。たぶんチャラ男っぽくてムカついたのかなあ。

とか考えてるヒマなかった!シャワー浴びなきゃ、自分で解して行った方がいいんだよね、あ、香水…。


バタバタして、準備が出来る頃にはもう0時。急いで部屋を出た。






「おっじゃまっしまあす。」




[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!