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俺の欲しいもの。
小話2




・本編後。まだ付き合ってないけど無自覚いちゃいちゃ。











(おねだり編)




「ね〜ね〜いーんちょ。」

「あ?どうした彬。」

「あのさ〜、…その、ね!あの〜…」

「何だよ。どうかしたのか?」

「いっいや!そんな重要な話しじゃないんだけど〜、」

「じゃあさっさと言えや。」

「あのね、あの〜、…あのね、」

「…彬。言え。」



「…………てっテスト2位のご褒美くれませんかぁっ!?」




「……あぁ?」

「あっあぁ〜ごめんなさいっ調子乗りましたぁ!既にご褒美くれてたのにいーんちょと出かけたいとか調子乗りましたぁ…!!」

「…いや、気ぃ使いすぎだっつの。別にいい。どこ行きたいんだよ。」

「いっいっいいの!?ご褒美ふたつめだよ!?」

「そもそもご褒美やった覚えがねえんだけど。」

「しゃべ〇り誘ってくれた!」

「……あれか?お前…はぁ、まあいい。で、どこ行きたいんだ?」

「動物園でーす!!」

「…………動物園?」

「俺、一回でいいから生のライオンが見てみたくて〜!やっぱり男の夢だよねぇ、百獣の王さま〜!」

「(俺が、この俺が高校にもなって動物園…?)」

「この間テレビで特集しててね〜、こう、悠然とっ!しかもペンギンなんて超可愛いの〜!俺ペンギンって南極行かなきゃ見れないと思ってたよ!!」

「(南極!?こいつまさか、)」

「歩き方とか超キュート!動物園って園内をペンギンが歩くんでしょ!?も〜それを近くで見たくて!」

「(…やっぱり動物園行った事ねえのか…。ペンギンが歩くのは旭山だけだぞ。)」

「アルパカとかさ〜、絶対可愛いよねぇ!あのモコモコっ。レッサーパンダも本物見てみたいしぃ〜、動物園ってあれだね!夢の国だぁ!!」






「……行くか。旭山動物園。」



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北海道まで(笑)

拍手ありがとうございました^^









(飛行機編)




「ひ、飛行機って、落ちないよね〜…?」

「当たり前だろ。国内線だしな。」

「銃持ったテロ集団が占拠だぁー!とか…ないよね〜?」

「日本を何だと思ってんだよ。」

「見せしめに1人ずつ殺してやる!…なぁんてこともないよね〜…?」

「映画の見すぎだ。……何だ彬。まさか恐ぇのか?」

「う、うぅ〜。だって、乗った事ないし…。」

「ははっ可愛いな。大丈夫だ。景色見たらそんなのぶっ飛ぶ。」

「そうなの〜?」

「ああ、雲海も綺麗だし、人どころか建物がゴミみてえだ。」

「おぉ〜。ってゆうかいーんちょ、ジブリ知ってるんだね〜!」

「俺を何だと思ってんだ…。」

「雲海かぁ〜!なんか楽しみになってきたぁ!」

「…ふ、そうかよ。」


『―――離陸します、シートベルトを……』




「いいいいーんちょ!」

「どうした。」

「お、降りたい…!」

「はあ!?」

「そら、空なんて飛べないよぅ!俺ら人間だもん!」

「……お前、楽しみになって来たんじゃねぇのか?」

「楽しみっ景色は楽しみだけど〜っ」

「………ったく。泣くな。手ぇ繋いでてやるから。」

「っ!?」

「何だよ。恐くねえだろ?」

「う、うん…。けど、」

「あぁ?まだ何かあんのか?」

「心臓いたい…。」

「……そうかよ。」

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