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狼注意報!!!


俺がぼーっとある人物のことを考えていると、いつの間にか目的の洗面所に到着。

目の前の大きめの鏡に映る自分の姿を見るべく、ゆっくりと顔を上げた。



「……………。」



流れる沈黙。



…いやいや、ナイ。これはナイ。ありえナイ。

ああそうだ、多分俺はまだ寝ているんだ。

そしてこれは…きっと何か悪い夢だ。



はい!もう一度目を瞑ってー!開けた時には布団の中ー!!



…あまりの出来事に現実逃避。

もちろん再び目を開けた時…状況はなにも変わっていなかった。


「………ッ!?」


息を飲んで恐る恐る俺の頭にある【ソレ】に触れる。

先ほどのように声が漏れるなどということはなかったが、一瞬体が跳ねてしまった。…不覚だ。

いやいやいやいや、なんか冷静に状況報告しちゃってるけど現実はやばい、ありえないことが起こっている。



「…み、耳?」



そう、耳。


…無意識に俺は呟いていた。もちろん俺の奇怪な行動でお分かりだとは思うが、それはただの耳ではない。



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あきゅろす。
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