狼注意報!!! 2 「まあ迷子になるってのは冗談だ。 美月さんに【彼方のことよろしくね☆】って頼まれ(脅され)たんだよ。妙にどすの利いた声で」 …元凶は奴かぁあああ!! くっ!あの女王なら仕方ない…っていやいや!本当にこいつがいるとやりにくいんだよ! 昔っから俺より目立つし俺よりモテるしッ!! 忘れはしない!俺の初恋!! なんだかんだイイ感じだったのに、こいつによって駄目になったんだ。(相手の子がヒロに惚れてしまった) 別に悔しくなんてないんだからッ(男泣)!!←(ツンデレ?) 「それにカナのそんな姿…他の男に見せるわけにはいかないし、ね」 「…は?何だ?」 若き日の甘酸っぱい?思い出に思考を奪われていた俺は、ヒロが小さく呟いた言葉を聞き逃した。 奴は何故か周りに鋭い視線を走らせている、意味不明。 つーかお前が見た瞬間そっちの方にいる女の子が【キャー!】なんて黄色い悲鳴を上げてるぞ。 …女にしちゃ低い黄土色の悲鳴が混ざっているのは幻聴だと信じたい。 [*前へ][次へ#] [戻る] |