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BL短編小説
トラップ04
次の日―――

「良輔」
「え?…!ぁ、きょ・恭一」
恭一に話しかけられ、倉田は言葉を詰まらせる。
「珍しいな、お前が俺に話しかけるなんて」
「話がある。少し付き合ってくれ」
そう言うと、恭一は教室を出て、廊下を歩き出す。
「話って…ちょ・ちょっと待てよ!恭一」
倉田は、慌てて椅子から立ち上がると、恭一の後を追いかけた。

「待てよ、恭一」
「………」
此処で、良いか。
恭一は足を止めた。二人がやってきたところは校舎裏。
恭一は、倉田の方を振り返り、鋭い眼差しで睨みつける。

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あきゅろす。
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