BL短編小説 秘密の授業02完 忘れもしない、勉強の合間にした初恋の話題で。 『そういや透に少し感じが似てたかな。こんな風に一緒に勉強していて、こう…』 そのまま先生は、俺に軽く口付けた。 その後、冗談だ、と笑って謝ってくれたけど、そのキスは俺にとっては重要な意味を持っていた。 「好きです」 引かれるのを覚悟でした告白は、あっさりOKを貰えてしまい。 『透みたいに可愛い子なら大歓迎だ』 初めての恋に、俺は浮かれているだけなのかも知れない。 それでも、今は――― 俺は、先生に凭れかかり、横顔に口づける。 そう、これから。 二人だけの、秘密の授業が始まるんだ。 完 [前へ][次へ] [戻る] |