BL短編小説 Myティーチャー 今日は日曜日。 俺は、恋人の宮沢の家に遊びに来ていた。 「お前も一緒にゲームやろうぜ?」 コントローラーを片手に後ろを振り返り、俺は宮沢を誘う。 「そんな余裕ないよ!」 宮沢は、半泣きの声を出して、俺を見つめる。 俺は、コントローラーを置くと、宮沢のところへ歩いていった。 「数学、か」 机の上には、数学の教科書とノートが広がっている。 手元のノートは真っ白で、先ほどから進んでいる気配がない。 「こんなの簡単じゃないか、授業で習っただろ?」 「忘れた」 「…仕方ねぇな」 俺は、転がっていたシャーペンを手にとると、ノートに数式を書きだした。 [前へ][次へ] [戻る] |