続き物
騒がれる恋人(?)※長文注意
※仕事








今日は会社で飲み会がある。
四月も終わりになり、やっと新しい環境に慣れ始めた新入社員の新歓を兼ねて社員同士の交流を深めようと言うものだった。
当然体の良い建前である。ただ呑兵衛達が飲みたいだけだ。
いつもの飲み会なら断ったが、流石に今回のは断れない。
新入社員が緊張した面持ちで参加するからだ。
上司の意味の分からない冗談や戯言を軽く受け流せない彼らは、酒場の愚痴を本気にしてしまう。
やれ新人のアイツは気が利かないだ、アイツは絶対モテないだ、正直くだらない。
慣れた社員たちは言われてもまぁすぐ収まると受け流すが、人によってはそのまま会社に来なくなってしまう者もいる。
特に新入社員にその傾向が強い。
最近の若者はナイーブなんだなぁと他人事のように考えていたが、どうやら私にも火の粉は降りかかるようだった。
結局社員でなんとかフォローしようということになり、断れない飲み会リストに見事入ってしまったというわけだ。


ゴウセルに最近ケータイを持たせた。
といっても連絡用の電話とメールのみが出来る簡易ケータイだ。
ずっと家に引きこもっているのもなんだし、外出をしても良いと言おうと思ったが連絡が取れないのはマズい。
そんなこんなで新しく買ったケータイを渡しているし、使い方はある程度教えれば使いこなしてくれるので問題ない。
会社でその飲み会があることをすっかり忘れていた私は後輩に言われてやっと思い出した。
急遽決まったせいで夕飯の支度もしていないのでゴウセルに一言言っておかなければならない。
メールではゴウセルが文字を読めないので、休憩の合間に電話を掛ける。


<どうした?>

「あ、ゴウセル?今日飲み会あったの忘れてて、今日は遅くなりそうなの。だからもしお腹空いたら冷蔵庫にあるもの温めて食べちゃって」

<分かった。何時ごろに戻る?>

「えーと、遅くても九時には抜けるから、それからかな」

<そうか。場所は何処だ?>

「場所?×△駅からまっすぐ行った○△ってお店」

<分かった>


よし、これで一先ずは安心だ。
ゴウセルは言えば大抵のことはちゃんと理解するので聞き分けが良い。
ただし、納得しないときはするまでが長い。すごく長い。
今日は案外あっさりしていた。
場所を聞かれたのは不思議だったが大して疑問にも思わなかった。
飲み会なんて楽しみですらないが、これも付き合いだ。仕方がない。

定時になり、残業をすることもなく全員仕事を終えた。
いや、終わらせたの方が正しいか。
新人社員はまず断れないし、私達も断れないので実質全員強制参加だ。
それに気付いていないのは自主参加だと思っている気楽な気まぐれ上司だけである。
シラフではかなり優しい良い人だが酒が入ると日頃の不満が爆発するようで、誰彼構わず文句を言う。
一時的な物なので酒が抜ければ覚えている事なら謝ってくる。
謝るなら最初から言うな、と思うなかれ。
皆そんなものだ。

上機嫌な上司を筆頭に予約した店に入る社員達。
私は高校が一緒で同僚の友人と喋りながらそれに続いた。
飲み会への参加率は入社当時から悪かったのでよく上司の愚痴の対象にされていた。
その分仕事は結構真剣に頑張っていたし、社員達とも関係は良かったのでそれ以上は何も言われなかった。
友人との外出や旅行はあまり断ることは無かったのだが、最近はそれすら断りがちだった。
ゴウセルが居るからである。
ここ半年の私の付き合いの悪さに勿論友人は気付いていた。

靴を脱いで仕切りの取られた広い座敷に入り、上座に座った上司から出来るだけ離れた所に座る。
早くに友人と座ってしまい、残りの人が座っていくのを待つ。
出遅れた新入社員が一人、上司の近くになってしまったが隣では無いので大丈夫だろう。
全員に酒が行き渡ると、上司が咳払いをしながら地味に長い労いの言葉を言う。
それが終わると乾杯をしてすぐに飲み会ムードになった。
あまり社員にとやかく言う人では無いので上司から離れれば愚痴を聞かずに楽しめる。
私はアルコールに強いわけではないし好きでもないので、乾杯のビールと他二、三杯でいつもソフトドリンクに切り替える。
隣で私とは対称にアルコール大好きな友人がビールをガブ飲みしながら話し掛けてきた。


「ねぇユウキ、アンタ昼休み電話してたでしょ?」

「あー、同居してる人に今日は遅くなるって連絡しただけ」

「同居!!?まさか男が出来たの!?」

「性別は男だけど、付き合ってないよ」

「え、ちょ、それもっと詳しく!!」

「そんな大した内容じゃないけど…ホームステイ的な?」

「ホームステイ?じゃあ同居人て外国人?」

「顔は外国人で、日本語は話せるけど文字は読めないかな。ついでに空気も読めない」

「なにそれ〜、だからここ最近付き合い悪かったのか!ってか最早同棲でしょそりゃぁ」

「え、なんで?」

「だって男と二人きりであのボロアパートに住んでんでしょ?もう同棲じゃん」


友人にゴウセルのことを聞かれたので答えた。
嘘は言ってない。要約して言っただけだ。
仮にアパートに鎧ごと落ちてきただなんて言っても、酒飲みの冗談か頭が可笑しいとしか思われないだろう。
すると何故か同棲と言われた。
付き合ってもないのにご近所さんと言い友人と言い、皆同棲させるのが好きだなぁと思った。


「サギサカさんて同棲してんすか!?」

「え、そうなの〜?いが〜い!男に興味ないと思ってたぁ〜」

「残念だったな次橋。入ってくんな女狐」


まだ始まったばかりだがハイペースで飲み進めているせいか、もう若干目の据わってきた友人が割り込んできた二人に毒舌を吐いた。
話し掛けてきたのは後輩の次橋君と男漁りが激しく、痴情の縺れが絶えない通称女狐こと栄田さんだ。
友人は栄田さんを毛嫌いしている。話し方がムカつくらしい。
そんな友人がサバサバしていて陰口を言う輩より結構好きだと言う栄田さん。
何とも言えないが二人は案外気が合うんじゃないかと思っていたりする。


「ねぇねぇ、その外人さんてイケメンなの?」

「え?うーん、どうだろ…どっちかと言うと可愛い系かな」

「可愛い系…」

「だってよ。次橋お前背高いし残念だったな!」

「なぁーんだ、イケメンじゃないのかぁ」


さすが面食いの栄田さん。顔面チェックに余念がない。
確かに次橋君は背も高いし顔も良いし社内成績も上位だ。
きっとモテるんだろうなぁ。
と的外れなことを考えていると、ふと友人が思い出したように問うてきた。


「そう言えばユウキん家ってボロいけどアパートなんだから流石に別の部屋に住まわせてんでしょ?」

「一緒の部屋だよ。この間ガタが来てたせいか半壊しちゃって…」

「ハァ!?じゃあサギサカさんソイツと同じ部屋なんですか!!?」

「じゃあやっぱ同棲じゃん!良いなぁ私も結婚したい」

「うるせぇ女狐。お前は黙ってろ」

「やぁだぁ〜こわ〜い!」


もしやと思ったが皆同棲とは言いつつも部屋は別だと思っていたようだ。
住民が全員出て行ったのは皆知っていたので、他の空き部屋にでも住んでいると勘違いしたらしい。
それを否定すると今度こそマジで驚いたというリアクションをされた。
栄田さんに至っては勝手にもう結婚まで進めてしまっている。
確かに高校から付き合いのある友人は私に男っ気が全くないのを知っている。
だからこそ余計に驚いた顔をしていた。
今まで止める気配もなく傾け続けていたビールジョッキがついに上を向いたまま止まった。


「おま、それ、騙されてるんじゃないの!?」

「大丈夫だよ!…多分」

「多分て…ダメですよサギサカさん!!危ない奴かもしれないんですよ!しかも外国人なんて…余計に怪しいじゃないですか!」

「次橋ぃ、お前その外国人に嫉妬してるだけだろ♪」

「な、俺は!サギサカさんを心配してですね!!」

「嫌ねぇ、言いたいことがあるならハッキリ言いなさいよ。そんなだから見知らぬ外国人に先越されちゃうのよ」

「なんでそこで次橋君が出てくるの?」


訳が分からん、な顔をする私に友人と栄田さんは呆れ顔だった。解せぬ。
次橋君はあわあわとしながら顔を真っ赤にしている。
誰も疑問に答えてくれないので、残り僅かだったビールを飲み干してメニューを見ながら次に飲むものを考える。
とりあえず無難なジントニックにしようと店員さんを呼び、周りから注文を受け付けて一緒に頼んでしまう。
気付けば一旦会話が落ち着いたので栄田さんも次橋君も他の席に移動していた。
次橋君は先輩に連行されていたが。
再び友人と二人になり他愛ない話をしていると、ケータイに着信が来ていた。
掛け直すために一旦席を離れ通路に向かった。
掛ってきた番号を押して電話を掛ける。


「もしもし?ゴウセル、どうしたの?」

<猫を拾った。如何すれば良い?>

「え、猫?」

<あぁ。怪我をしてぐったりしている>

「ちょ、今どこにいるの!?」

<○×公園のベンチにいる>

「分かったわ。今から行くからそこに居てね!」


いきなり掛ってきたのでゴウセルの身に何かあったのかと思ったが、どうやらそうではないらしい。
猫を拾ったって…動物なんて飼ったことないからどうしたら良いのか分からない。
けどそれはゴウセルも同じのようだ。
もともと途中から抜けさせてもらう予定だったので、今更あまり変わらないだろう。
まず友人に帰ることを伝えた。


「ごめん、急用ができたから今日は帰るね」

「ん。同棲相手?」

「同棲じゃないけど、そうだね」

「じゃあ今度写真見せてくれたら許す」

「いつかね!」

「えー!!サギサカさん帰っちゃうんですか!?じゃあ俺途中まで送りますよ!」

「良いよ、二駅しかないし」

「良いじゃん、どうせなら送ってもらいなよぉ」

「次橋の気持ちも汲んでやれ」


実は家からここまでは二駅なのだ。
会社へは三駅しかないので、我ながら良い所に就職したと思っている。
因みにゴウセルの居る公園までは一駅。
つまり家に帰る途中で降りることになるので、次橋君に送ってもらうまでもないのだ。
だが友人と栄田さんが送ってもらえと言うので、駅まで送ってもらうことにした。
店から駅までは10分ほど。
一本道なので迷うこともないし、精々周りの居酒屋から出てきた客に絡まれる程度なので全然心配することは無い。
しかし折角の好意なので有難く受取ろう。


「すみません、無理言って」

「ううん、ありがとうね」

「あの…一緒に住んでる外国人ってどんな奴なんですか?」

「どんな、か。一言で言うなら変人かな。でも目が離せないの」

「サギサカさんは、そいつが好きなんですか?」

「え?大事な家族だもん、好きだよ」

「そうすか…俺のことは好きですか?」

「次橋君?勿論。じゃなきゃ送ってもらわないよ」


私の言葉に苦笑いをしながら次橋君はもうすぐ駅ですね、と言った。
あっという間だなぁと思って上り階段の隣にある下り階段に、見覚えのある何かを見付ける。
それは髪色こそ黒くなっているが、眼鏡と言い見た目の割に若干高い身長と言いゴウセルそのものだった。
もうだいぶ暖かいとはいえまだ四月の末。
皆が上に防寒着をまだ着ている時期に、奴は長袖一枚でケロッとした顔をして歩いていた。
紫のトップスにグレーのパンツのみを着用して肩には大き目のトートを掛けている。
それが大きく膨らんでいるのを見てハッと思い出して走り出した。


「次橋君ありがとう!ここまででいいから!!」

「え?ちょ、サギサカさん!…どうしたんだろう」


俺はサギサカさんの走って行った先を見て察した。
飲み会の時に言っていた同棲中(これは語弊)の外国人だ。
一見黒髪と眼鏡でで分かりにくいが彫りの深い顔立ちをしている。
そしてサギサカさんが言っていた通りイケメンと言うよりも人形のような可愛い系の顔だった。
遠目からでは詳しい造形は不明だが確かに綺麗な顔をしているようだ。
謎なのはこの肌寒い季節に何故トップス一枚なのかと言うこと。
確かに彼女に言う通り変わっている。
二人は数分話すと駅とは違う方面へ向かった。
その方面へ振り向く際男がこちらを向いた。
その時俺と目が合ったような気がした。


「ゴウセル如何したの?」

[いや、何でもない]

「公園で待っててって言ったでしょ!猫はどうしたの?」

[この中にいる。ユウキの居場所は知っていたから俺から行った方が早いと判断した]

「上着は?まさか猫と一緒に鞄に?」

[あぁ。包むものがなかった]

「ちょっと待ってて」


まさか猫をバッグに入れてくるとは…しかも上着を一緒に入れるなんて。
このままではゴウセルが風邪を引くかもしれない。
今の時間は七時半。まだスーパーも百均も開いている。
まずは百均で膝掛けを三枚と消毒液と底の浅い入れ物をトイレ用に特大一つご飯用に小二つ買う。
膝掛けで猫を包み直してバッグに入れさせ、買った荷物を持たせて私はスーパーへ向かう。
日用品売り場でキャットフード数種類とトイレの砂とお惣菜を買って戻りすぐに合流して駅に直行した。


帰宅すると部屋をエアコンで暖めて猫を座布団と膝掛けを敷いた所に降ろす。
猫の怪我は前足を引っ掛けたような傷だった。
ボロボロの猫をお湯で濡らしたタオルで拭いてやる。
ゴウセルによると生まれて半年経たない時に世話が続けられないという理由で捨てられたようだ。
捨てられてからは二週間と言ったところらしい。
その間は近所の人が気まぐれにくれる餌で生き延びていたという。
ゴウセルが見つけた時は木の枝に足が引っかかって動けなくなっていたようだ。

前足を手当てした猫に餌を与え一段落したところで夕飯の支度を始める。
と言ってもお惣菜を買っているので簡単な作業だ。
キッチンで用意する私の所にゴウセルがやって来る。


[さっき駅にいた男は知り合いか?]

「駅…あぁ!次橋君ね。仕事仲間で後輩なの」

[アイツが好きなのか?]

「次橋君と同じこと聞くのね。友達として好きだよ」

[アイツもお前に聞いたのか?]

「そうよ。ゴウセルの事好きかって。あと、自分の事好きかとも聞かれたわ」

[そうか]

「ちょっと、質問ばっかりしてないで用意できたからはこ、ん、なな、何するの!!?」


同じ質問をするなんて二人は似てるなぁと思いつつ、菜箸を片手に出来た夕飯を運ぶようにゴウセルに言おうとした。
その瞬間空いている方の手を引っ張られ、ゴウセルの顔が近くなり、唇にややヒンヤリとした柔らかい何かが当たった。
何をされたか分かり、驚いてゴウセルを突き飛ばすとシンクに後ろ手を付いて叫んだ。
気付けば手から菜箸が落ちていた。
ゴウセルはそれを拾うと私に差し出しながらこう言った。


[お前は自分に向けられる俺とその次橋と言う男の感情を誤認している]

「ど、どういうことよ!なんであんなことしたの!?」

[ユウキの俺達への感情は友情と家族愛に近いものだ。
しかし次橋と言う男はお前に恋愛感情を持っている。
俺はまだ断定は出来ないが、以前お前は全てを知りたいと言うことはその相手が好きな証拠と言ったな。
俺はユウキのことが知りたい]

「それってつまり…」

[俺もその次橋と言う男もお前のことを好きと言うことだ。そしてそれは家族愛や友情の類ではない]

「次橋君とゴウセルが私を…」

[俺はユウキのことが知りたいと思った。
駅でお前を見送っていた男を見た時、とても不快な気分になった。
この感覚を俺は知らない。何故こんなものを感じるようになった?何故一緒に寝るだけで落ち着くような気がする?]

「ゴウセル、それは…」


それ以上、何も言えなかった。
言うのは簡単だ。それは嫉妬というんだよ、と言えばいい。
ただそれを言ってしまったらもう、後には戻れない。
ゴウセルはいつか必ず帰ると言っていた。
もし私がゴウセルの想いを受け入れてしまったら…別れが辛くなってしまう。
言い訳ばかりだ。本当は、ゴウセルを受け入れるのが怖い。
感情がないはずのゴウセルが何故私にそんな想いを抱いたのか。
次橋君には申し訳ないけど友情以上の感情は持っていない。
だから今は、この想いに気付かないフリをしておこう。


「ごめんねゴウセル。私はその想いには応えられない。貴方の居場所はここじゃないから」

[…そうか。すまなかった]


それ以降私達には会話はなかった。
お腹一杯になった猫は安心したように眠っている。
明日はこの子を動物病院に連れて行かなくちゃ。
お風呂に入ると、ゴウセルは居なかった。
一瞬元の世界に帰ったのかと思ったが、隣の部屋から物音がするのでまだいるんだろう。
ゴウセルがお風呂に入るのを見届けてドライヤーで髪を乾かして私はすぐ眠ってしまった。


風呂から出ると、ユウキは既に夢の中だった。
何故あんなことを言ったのか自分の行動が理解できない。
ユウキが次橋といるのを見てから何だか落ち着かなかった。
そして奴のユウキを見る視線も気に入らない。
次橋に対する態度からしてみてもユウキにその気がないのは明白だった。
ならば次橋の事だけを言えば良いはずだ。自分の事まで言う必要はない。

この世界の本には心理について追究した内容のものが多い。
元いた世界にはない珍しいものばかりだ。
とある一冊には恋愛とは他者に愛情を向けられれば成り立つと書いてある。
またある一冊には恋愛は自分が他者に愛情を向けることで初めて成り立つと書いてあった。
そもそも愛情とは何なのか。
他者を愛しく想う心、好意を抱く、関心を持つ。
同じような羅列だが意味は全く違う。
ユウキは関心を持つことが始まりのように言っていた。

感情を理解出来ない俺には関心を持つ事ばかりだ。
だが他者の感情に関心はあってもその心には全く興味が無かった。
過去はその者の人格、思考パターン、感情の向け方に影響する。
それらを見て、変えて、愛されてみたかった。
愛されれば感情を持てるようになる気がしたから。
今、俺は愛されているのだろうか。

人間の感情以外に興味を持ったのは初めてだ。
感情を理解するのに嗜好や行動を知る必要はない。あくまで特徴さえ記憶すれば良い。
俺はユウキのそれに興味を持ち、知りたいと思った。
何故だろう、知りたいのに能力を使おうとは思わない。
ユウキの口から直接聞きたい、触りたい、触られたい、愛されたい。


拾った猫は一回も起きることなく眠っていた。
猫を見てからユウキが眠る布団に近付き、その寝顔を暫し眺め起こさないよう頬に口付ける。
反対側からゆっくり布団に入りいつものように後ろからユウキを抱き締めて眠った。








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