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Dream
純白の憂鬱を抱いて眠る(白純里緒夢死ネタ

*NOT連載主人公
*死ネタ
*微映画沿い?

突発的なもので意味不ですがそれでもよろしかったら...

















固いベッドの上,さっきまで散々犯され続けた体を無理やり起こす。

「―――…いつっ」

腰にくる激痛に顔が歪む。
見渡せば見知らぬ廃屋。カビ臭くて陰気なこの場所に突然連れていかれた私は,このベッドに寝かせられそして言葉もろくに交わさず彼の好き放題犯された。





遡ること数時間前―――

仕事の帰り,携帯の着信音がけたたましくなる。
見れば,そこに出ていた名前は―――。四年前,突然学校を止め私の前から姿を消したあの最愛の彼からだった。


内容は,自分の住んでいたマンションに来て欲しい,と言われ私は迷わずそこへ向かった。

付き合っていた頃よく行っていた場所。
四年経っても忘れることの出来なかった私は迷うことなくすぐに彼のマンションに着けた。




「里,緒…?」

絶句した。
彼の部屋は既に人が使っている風には見えず,酷く荒れ果てていた。

「―――な,に…これ」


部屋の壁一面に気持ち悪いほどの数の写真が貼ってある。
そしてどれも写っているのは同じ人物。

「両儀さん?」

そう,高校時代。
彼の片思い相手,私たちの別れの原因を作った彼女がそこに写っていたのだ。

他にも古びた近くには数本のビデオテープ。
見なくてもわかる,これも全て彼女が写っているモノだろう。



「久しぶりだね,和」
「―――っ!!」

背後から,懐かしい…しかしどこか狂気を帯びているその声に,私はゆっくりと振り向く。



次の瞬間,私は自分の目を疑った。

彼のあの亜麻色の髪は黄金色に。

顔や服装だって,両儀式を思わせるような―――




白純里緒,彼の四年前の面影は――――何処にも残っていなかった。






***


せっかく起こした体もこの異常なまでのダルさには勝てず,またベッドに突っ伏してしまう。

熱い熱い…体が熱い。
先ほど最中に飲まされた何かのせいかもしれない。

汗がとめどなく流れ,頭がぐわんぐわんしてまともに働かない,目もさっきから霞んで,よく見えない。


「ああ,やっと目が覚めた?」
何処からか帰ってきたのか,彼は私と反対にとても楽しそうに笑っていた。


でもよく見れば彼の片腕は無い。


「ああ,腕?彼女に持っていかれたよ。でも一線を越えてくれなかった,…やっぱり彼は邪魔だ」

ふふと愛おしそうに既にない片腕の切断面を撫でる。
彼女,とはきっと両儀式のことだろう。彼…とは―――

「―――な…にが,目…的?」
そう,やっと言葉を発した私に彼はゆっくりと近き馬乗りになって,どこからか出してきた鋭利な刃物で私の頬に傷をつけた。
「和には,僕の仲間になって欲しい」

「な…かま?」

「そう,仲間。境界を越え此方側の人間なるんだ」


嬉しそうに言って,彼は先ほど傷つけた私の頬から流れる血を舐めとる。


彼が何を言っているのかよくわからない。
でもひとつわかることは,彼は壊れてしまった,あの優しかった里緒はもうどこにもいない。


「これを使えば和も,俺と同じ特別な存在になれるし,その苦しみからも解放される」

言って彼は力無く投げ出されていた私の手に小さな赤い紙切れを握らせた。

「でもそれを使うのは和次第だ」

そうして彼は私にキスをする。口内にはむせかえるほどの鉄の味がした。

散々口内を貪った彼は,満足したのか私の上から退く。

「今は両儀をまたせているんだ。全てすんだらまたくるよ」
私の頭を優しく一撫でして,彼は四年前と同じ微笑みを私に向け―――
また廃屋の奥へと消えていった。


―――これが,最後に私がみた生きている彼の姿。




気付けば,涙が溢れていた。





私はゆっくりと目蓋を閉じた


***



あれからどのくらい経ったのか。

重い体をズルズルと引きずり,私は彼を捜す。


「里緒…里緒,里緒…」

譫言のように彼の名を呼ぶ。


外を見れば,天気は雨から雪へと変わっていた。



不意に視線を下を移せば,遠くに闇でもよくわかる,あの黄金色がめについた。


「里緒っ!!?」

最後の力を振り絞って立ち上がり,ふらふらと彼の元へ走る。

そこにいた彼は,肢体をバラバラにされ胸には持っていたあのナイフが刺さっていた。



「また…ふられたたんだ…。バカだなあ」

彼がしてくれたよう私も優しく髪を撫でる。


「また一人でどこかに行っちゃうんだ…。もう―――置いていかれるのは,やだよ」



刺さっているナイフをゆっくりと抜きとり,それを―――



自分の胸へと差し込む。
じんわりと血が滲み出て,あっという間に私の体は赤に染まった。



「ははは…痛いよ里緒。でも,なんでだろ。死ぬのが―――全然怖く,ないんだ。

里緒が…いる,から…かな?
ねぇ…もう仲間なんか,作らなくて…いいんだよ。一人で寂しかったんだよね…怖かったんだよね…。大丈夫,私が…ずっといてあげるから」



彼の顔が私の涙で濡れいく。限界がきたのか,私は力無く頭を彼の体に預けた。

















「これで――――ずっと,一緒…だね」














***

タイトル:透徹さまより




あとがき

なんかよくわらかい文になってしまいすいません;そして偽里緒すぎるorz
でも7章を見てどうしても先輩夢が書きたくなってしまって(^w^);
パンフで先輩は絶対助からないといいきられてましたが,どうにかして助けられないですかねぇ…←←
もしかしたらいつか先輩救済夢を書きたいです!
でもその前に原作沿い夢を頑張りますm(_ _)m!;

では最後まで読んで頂きありがとうございましたノシ

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