Dream
第5話
「何か分かったのか?」
今は昼休み。
どうやら昨日の今日で遠坂は何か分かったらしく,早速昼休みに俺は屋上に呼ばれた。
「えぇ。昨日,セイバーからランスロットの話を聞いてから思い出したことがあるの。私ね,小さい頃家の地下で一冊の古い本を見つけたことがあったのよ。内容は基礎的なものから高等な呪術がびっしり書いてあったわ」
「―――?,遠坂それがどうかしたのか?」
しかし俺はその本と佑月との関連性がいまいち掴めず首を傾げたが遠坂に話は最後まで聞けとたしなめられた。
「それでね,その本の中に不老不死っていう項目があったの。―――そこには唯一,エイゼンシュテイン家の成功例が書いてあったのよ」
「まて遠坂。そのエイゼンシュテイン家ってのはなんだ?」
「衛宮くん,アインツベルン・遠坂・マキリの御三家は知っているわよね?その御三家には実はもう一つ,エイゼンシュテインっていう家系が加わっていたのよ」
「へえ…,でも,なんだってそのエイゼンシュテイン家は途中でその三家から外れたんだよ?」
「さぁ私も詳しいことは知らなかったし,今まであんまり気にもしていなかったから。
―――でも昨日調べてその謎がやっと分かったのよ。
まず私が見た古い本,不老不死の成功例にエイゼンシュテイン家が載ってたって言ったわよね。その内容って言うがその時のエイゼンシュテイン家当主,アーバス・ダープ・エイゼンシュテインがその不死の呪いに成功したことが書かれていたのよ」
「不死の呪いを…,でも遠坂。なんで不老不死のことを呪い,なんていうのさ?ある意味不死なんて人間にとって夢のまた夢みたいなものじゃないか?」
しかし,遠坂は俺の言葉を聞いて急に不快そうな顔をして眉をひそめた。
「あのね,士郎。貴方不老不死って意味分かってる?そりゃ死なない,老いない身体なんてどんな人間でも一度は夢みるでしょうね。でもよく考えてみなさい,不老不死になんてなったら…。家族,友人,恋人全ての大切な人達は先に死に…最後は独りになって自分を知るものは誰もいなくなる。結局最後に残るのは虚しさだけ。こんなのを本当に求めてる奴なんてどこかおかしいわ…。
これでもまだ不老不死が夢だなんて言える?」
「―――すまん,話を続けてくれ」
「…わかってくれたのならいいわ。―――それで,私気になってエイゼンシュテイン家について調べたのよ。調べているうちにエイゼンシュテイン家のことが書かれている記録書をみつけたのよ。それには―――どんでもないことが書かれていた…」
「どんでも…ない,こと?」
額に汗が滲む,俺の声は無意識に震えていた。
「ええ…。さっき私,エイゼンシュテイン家の当主が不老不死に成功したって書いてあったって言ったわよね?,どうやらそれって無理やりそんな身体にさせられたらしいのよ。」
「無理やり,だって?」
途端,昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。
いつもだったらまた放課後で,と話を打ち切るはずだが,今日はそんなチャイムなんかどうでもよくなっていた。
「話長くなるけどいいかしら?」
遠坂もこの話を途中で止めるきわないらしく,俺に確認をとってきた
。勿論俺だってここで教室に帰れるはずがない。きがつけば力強く頷いていた。
「あぁ。遠坂,教えてくれ」
***
これまた中途半端/(^O^)\←
長くなったんできりました
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