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Dream
在りし日はかくも麗しく(50000hitリク燈子夢)


*名前無変換です
*原作夢主ではありません

以下を踏まえてお読みくださると幸いです。


















とある地方都市で10年前大きな大災害に蒼崎燈子は偶然居合わせた、といっても既にその大災害の起きた地は草木や家々はやけ崩れ真っ黒になっていたのだが。


理由、原因なんて彼女にはどうでも良かった。
ざくりざくりと焼け焦げた地を踏みしめただ歩いていた。


どれくらい歩いていたか、灰色の中に見つけた夕焼け色。
まだ十にも未たないであろう子供は地面に転がり虚ろな眸で小雨の降る曇天を眺めている。


体のそこかしこにすすをつけ、火傷はないようだ。



燈子は子供に幾つか質問する。
それに全て否定、首を小さく横に振った。

これが最期の問いだと燈子は片膝をつき、子供に手をさしのべる。


虚ろだった子供は僅かに眸を揺らし、先ほどと同様小さく、生きたいと口を開いた。
















***






「師匠、コーヒー此処に置いておきますよ」



「ああ、悪いな」



あれから数十年子供、少女は成長し今も燈子と共にいる。あの夕焼け色は肩まで伸び緩く結わえられていた。


燈子は置かれたコーヒーを片手に少女の座るソファーの隣に腰を下ろす。


「今日は黒桐さんおやすみなんですね」

「そうだな、今日は暇をだした」

「…ただでさえやることあるのに、なんでまた今日に?」


不満げに口を尖らせる少女に燈子は笑みを浮かべコーヒーを含みマグカップを置いた。


あの日拾った少女は本当に手がかからなかったことに加えとても優秀だった。

一般の学勉は勿論燈子の所持していた魔術関連の書物を幼い頃から全て読み尽くし理解した。
他にもあちら側に関わることは殆ど独学で把握している。


これには燈子も舌を巻いたが、何故か実技においてそれは発揮されなかった。確かに魔術回路はあるはず、しかし少女は上手く魔術を使うことが出来なかった。

知識ばかりでは、と思った燈子は少女に身体的に強くなれと魔術の代わりにあらゆる体術、剣術などを身に付かせた。


今では助手の黒桐幹也と同じく有能さをかい伽藍の堂で働かせている。



「なんでって、今日はお前の誕生日だろ」

「…ああ、もうそんな時期ですか」


「そんな時期だよ。ほら、餞別だ」

燈子は少女の夕焼け色の髪を撫で、一枚の切符を手渡す。

受け取る少女は切符に書かれている行き先を読み、切なげに眉を寄せた。


「探してくるんだろ、お前の本当の」


「師匠だって!…私の立派な、いえそれ以上の存在です。貴女がいなければここまでこれなかった」

言葉を遮り少女は燈子に抱き付く。
僅かに震える少女を燈子も同じく力強く抱きしめた。


「絶対に帰ってきます」


「期待しないで待ってるよ、その時はお前の自慢の兄さんに合わせてくれ」





















walkの約束
(キミが選んだ未来)(ワタシが探す世界)












***
まず50000hitリクエストありがとうございます!すっっごく遅くなりましたが燈子さん夢です。特に内容のリクエストはなかったので書いてしまいましたがもしこんな感じのがいいと希望がありましたら是非!
話についてなんですがこの燈子さんに拾われ弟子設定は昔考えていたものなんですが結局お蔵入りに←
実際は燈子さん夢ではなく彼女のお兄さん目的で書きたいと思っていました←

では最後までこんな駄夢文をお読みくださり本当にありがとうございました!では次のお話で会いましょう。



タイトル:透徹さま
walkの約束/nangi

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あきゅろす。
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