□小説(ダーク系)@ 4P 「―検査は検査だ。 君は、ただ私達のいうことを聞いて、大人しくしていればいい」 「でも…こんな、両手を固定するなんて…一体…」 「黙れ! いいか君は患者だ!私語はつつしめ」 「…」 類は、男の強い命令口調に恐ろしくなり口を閉じた。 類が大人しくなったことを男は確認すると、バインダーを取り出して、話しだした。 「まず、君はある事件で複数の同性にレイプされた、しかも弟の目の前でだ。 そこで君は、ある快感に目覚めた、同性にレイプされる快感をな」 「ちっ…違います!」 「その後それが忘れられずに弟を誘惑し、毎夜淫らな行為を行い、ご両親がそれに気がつきここへ入院させた。 これでいいな」 「違う!違います!! どうしてそんな酷い…こと」 類の人格に対して勝手に解釈し、類は声を上げ首を横に振り否定した。 「酷い?俺は真実を述べているだけだ。 否定したいのなら、今からする検査で証明すればいい」 「証明?」 類は首を横にかしげたが、口元をニヤニヤさせながら、男達が自分のズボンと下着を脱がせようとするのを見て、顔色を変えた。 「やっ!やめっ…んんん――っ」 「ここの壁は薄いんだ、そんな大声を上げたら隣の部屋の患者がびっくりするだろ」 声を上げようとした類の口に、男の一人がタオルを押し込んだ。 [前へ][次へ] [戻る] |