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□小説(ダーク系)@
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「ごちそうさま」

「朝から沢山食べたね。
…やっぱり作った人が良かったからかね」

茶碗を片付け始めた祖母の言葉に、俺は賛同するように頷いた。

「おばあちゃんのご飯本当においしかったよ」

「そうかい?
ふふ、亮二びっくりしたらいけないよ」

「俺が?びっくり?」

突然祖母の口調が、いたずらっぽい口調に変わり、俺は目を丸くした。

「ふふ、亮二ももうそんな年だったんだね。
それに、亮二が里美に連絡して欲しくなかった理由もわかったよ」

「えっ?えっ…何…」

俺は、祖母が一体何を言っているのか訳がまったくわからなかった。

「ばあさん、亮二の奴目を丸くしてるじゃないか、早くあの娘を呼んでくるといい」

(あの娘?二人共なんの話しをしているんだ?
俺が親に連絡して欲しくなかった理由がわかったって?どうして?)

俺は、目を丸くしながら何が起こるのか、不安で胸をドキドキとさせた。
そして、それは俺の目の前に恐ろしい現実として現れた。

「ほら、恥かしがらずにこっちにおいで」

「…はい…」

小さな小さなその返事と、近づいてくる足音に俺は頭から足の先まで冷たくなっていくのを感じた。
ただ心臓だけは、その激しく脈打ち、破裂してしまうのではと思うほどだった。

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