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□小説(ダーク系)@
7P


「今度はこれを……」

「……まだ……」

私は何本目かの花を挿されてつい口にした。

「まだですよ。
ココはきつくないでしょう。まだ入る証拠です」

澄人さんは何本か花を活けられた私の蕾へ指を差し入れた。
そしてわざと前立腺を指先で刺激しはじめた。

「あっひっ……やぁっやめ……やめっ」

抑えることの出来ない快楽の波が私を襲う。
しかし、私のペニスは念入りに細い紐で縛りあげられ、後ろの袋すら見えないほど花で飾られていた。

「花が揺れてますね……まるで風に揺られているように」

「ひうっ……ううっ……お願いです。
こんなの辛すぎる……紐をほどいてください」

「だめです。
飾り終えたら今度は私自身で礼司くんを何度でもイカせてあげますから、それまで辛抱してください」

(やはり、今回も飾るだけで終らないんだな)

わかってはいたものの、私は逃れられない現実に目の前が真っ暗になった気がした。
唯一の救いは、これが毎日ではないということだけだ。
一時期は毎日のようにだったが、私が体を壊したことがあって一週間に1度、交代で……という約束が私以外の家族で決められたようだった。

もっともその分、その1回が長く濃くなった気がする。

(この地獄は永遠に続くのか……)

疼く体をうらめしく思いながら、私は歯を食いしばった。




「今回もすばらしい出来栄えです」

澄人さんの歓喜の声を聞きながら、花の甘い香りと植物の青い香りに包まれた私は、虚ろな目で天井を見つめていた。

(何も考えないほうが自分の為だ、何も考えるな。
この時間が過ぎるのを待つんだ)

そんな時パシャ、パシャという音が響くと光が瞬いた。

「なに……をして」

「芸術品は残しておきたいものですからね」

澄人さんはデジカメを手ににっこりと微笑んだ。

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