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□小説(ダーク系)@
5P
「ううっ……んっ……」

「今度の日曜日にゆっくり相手をしていただこうと思っていたのですが、麻司と正巳くんのお陰で予定が狂ってしまいましたよ」

「……んっ!んんっ……」

「でも可愛い甥達のお願いですからね。
断れませんね」

グチュグチュと音をたてて澄人さんの指が上下するたびの私は声を出すまいと歯を食いしばった。
着物の帯は私の両手を拘束し、それは部屋の中央の太い柱にくくりつけられていた。

「着物をこんなにもはだけさせてしまって、皺(しわ)になるといけませんから脱ぎましょうか」

両手の拘束が解かれたが、逃げる隙もなく着物を剥ぎ取られた私は一糸まとわぬ姿で澄人さんの膝の上に抱きかかえられた。

「やっ……やめて下さ……」

床に置かれた沢山の切花と、それにそぐわない道具の数々に私はつい許しをこうような言葉を口にした。

「私にとって、普通に花を飾ることは今や刺激が少なくて物足りないのですよ。
今の私の最大の楽しみは礼司くんを飾りつけることなのです。その楽しみを奪わないで下さい」

「そんな……勝手な……」

「勝手でもどうでも、礼司くんは私の創作意欲をかきたてる……そんな存在なのですから」

「ひっ!」

あらたに足された冷たいジェルに私は短い悲鳴を上げた。

「ここを、拡げてあげるのも良いですがきつく締まったところにねじ込んでいくのもまた一興。
花もしっかりと立ちますからね」

私は逃げられないとわかりつつ腰をあげた。

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