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□小説(ダーク系)@
1P
◆蜘蛛の巣A◆
(乱.交・監禁・絶望)
「群がる蛾達」
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◆◆◆まえがき◆◆◆
「蜘蛛の巣」(くものす)の第二弾です♪
池田くんのさらなる極悪エロぶり?
にちょっとだけ期待して下さいね。(苦笑)
ホラー系も頑張りたいです。

それではどうぞ〜

◆◆◆   ◆◆◆

「はぁーでかい家ですね〜いや屋敷ですかね」

背のヒョロリと高い若い男は、隣に立つ小太りの中年の男に話しかける。

「ばかやろー!何くだらないことに感心してるんだ!
もっとシャキっとしろ」

「はっはいスミマセン仙田(せんだ)さん」

仙田と呼ばれた男は、若い男が慌てて頭を下げるのを無視してさっさと歩きだした。

「いいか三浦(みうら)俺達は家を見にきたんじゃない。
仕事の都合上、他人のプライバシーを侵すこともあるが本来は国民が安全に生活していけるようにだな…」

「はい!よくわかっております」

最近の仙田は年なのか同じことを何度も繰り返す上、長話になる。
三浦はそうそうに話しのこしをおった。

「…うむ、わかっていればいい。
俺達は警察官だそれを忘れるな」

二人はその屋敷の玄関で立ち止まった。

そして仙田は玄関横のチャイムを押した。
ビービーと低く音の割れた音が鳴り響き、しばらくすると玄関がきしみ音をたてて開いた。

「……どちらさまです?」

細く開いたドアの隙間から、来訪者を確認するような瞳が覗く。

「あっ我々はM山警察署の刑事でして、本日は捜査にご協力を願えないかと思いまして」

「捜査?何かあったんですか?」

「はい、行方不明者の捜査で宜しければお願いします」

三浦も声を掛ける。

ギギギと静かにドアが開くと二人の目に玄関に立つ美青年が映った。

「僕で宜しければお答えします」

「ありがとうございます。
えっと…これがその行方不明のおっと…」

三浦の手から写真がヒラリと地面に落ちる。



「この人ですか?」

それを拾い上げた青年はしばらくその写真を見つめていたが

「申し訳ないですが見たことはないです」

とその写真を三浦に返した。

「そうですかご協力ありがとうございます。
もし見かけられましたらご一報宜しくお願いします」

仙田と三浦は軽く頭を下げた。

「わかりました……では」

青年はドアを静かに閉めた。
そんな玄関の奥を三浦は複雑な表情で見ていた。



「女性みたいに綺麗な顔してましたね」

「ふん、今の流行り顔か?
俺はあんな、なよなよした男は気に入らん。
男はもっとだな、こうどっしり構えた」

「はいはい、そうですね男はやっぱり仙田さんのように男らしくあるべきですね」

仙田はふんと鼻をならして歩きだした。
そんな仙田の後を追いながら三浦はふと背を向けた屋敷を振り返る。

(あの若さであんな屋敷に一人で暮らしるのか?)

なぜか、三浦の胸に何かすっきりしないものが残った。




「……誰か来たのか池田」

「ただのセールスだよ。
亮二くんはなんにも心配することはないよ」

池田は亮二を後ろから抱きしめた。
亮二はほんの少し身じろぎをしたがそのまま素直に従う。
――いや従うしかなかったのだ。

今まで何度となく池田から、この屋敷から逃げようとしただがそれはことごとく失敗に終わり、そのたびに亮二は池田から酷い折檻を受けた。
折檻のほとんどは性的な屈辱、理性を失い気が狂うかとも思うほどの攻め立てられたこともあった。

「……池田、俺この前みたいなこと…嫌だ」

「この前?何かあったけ」

「――いやいいよ」

亮二は口をつぐんだ。

「ふふ、変な亮二くん」

亮二の体を抱きしめている池田の手が、つつっと動き亮二の股間を掴む

「最近してないね。
いい薬がはいったんだ試してみない?」

亮二は一瞬体を強張らせたが、すぐに肩をおとしコクリと小さくうなずいた。



「くそ――やっぱり気になるな」

三浦は警察署に戻ってからも、あの青年のことが頭から離れなかった。
いやあの屋敷ごと気になったのが正しいのかもしれない

「仙田さんまだ帰ってきてませんか?」

「仙田さん?ああ、確か昼食べてそのまま例のヤマの聞き込みにはしるって」

同僚の刑事が応える。

「そっか…ありがとう」

三浦は腕組をしてしばらく考えていたが

(まだ新入りだから一人で行動するなって五月蝿いんだよな。
そんなに危ないヤマでもないし。
事務処理もそんなに残ってないからメモでも残しておけばいいか)

三浦は手早くメモを書き、それを仙田のデスクの上に置くとコートを羽織った。

「ちょっと出かけてきます。
直ぐに戻りますから、仙田さんのデスクの上にメモを
残しておきます」

と外へ出た。



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あきゅろす。
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