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□リクエスト小説@
8P
「今はまだわからないんだ、そうだよな真人」

ヒステリックに叫ぶ真人の頭を撫でながら、竹屋は皆にも言い聞かせるようにして続けた。

「真人は、俺達の気持ちに動揺して、自分がされることに不安で仕方がないんだ」

「そう…だよな。
ごめん、でも俺達は皆本気だ、本気なんだ!」

衣田が力説した。

「真人を抱きたい、真人と一つになりたい…それしか考えられない」

大畠が熱く呟いた。

「じゃあ、ぼ、僕の気持ちはどうなるんだよ。
僕は皆に対して、そんな気持ちなんてもってな……んぐっ!」

拒絶の言葉を続けようとした真人の口は、新名によって塞がれた。

「絶対、皆で真人を大切にする。
毎日だって「好き」「愛してる」って言える。
だから真人、俺達を受け入れて欲しい」

「真人…」

「真人、真人…」

皆の目は、真人を熱く熱く見つめていた。

(逃げられない…)

真人は一瞬にして全身が冷えていくのを感じた。

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あきゅろす。
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