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□リクエスト小説@
1P
32000キリバンリクエスト♪
★プリティー★フェイス
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32000キリバンリクエスト
遺さんへ
(学生×学生)
鬼畜・強姦・エロ
春(シュン)くん
(可愛い顔・内気)
×戒くん(女性が苦手・硬派)
◆◆◆まえがき◆◆◆
32000キリ番
おめでとうございます♪
そして、リクエストありがとうございました(^^)
この小説は遺さんへ捧げます。
◆お詫び*足跡にて30000と遺様が明記したのは当方のミスによるものです。
遺様には大変ご迷惑を御掛けしました。
本当に申し訳ございません
◆◆◆   ◆◆◆


「うわっ」

戒(カイ)は飛びついてきた犬から、慌てて逃げた。

「なんだよ、戒お前犬が苦手なのか?」

犬の飼い主である級友の武田(たけだ)は、綱を引いて犬を自分の方へと引き寄せる。

「いや苦手ってわけじゃないけど、この犬メスだろ」

「そうだけど…メスだとまずいのか?」

戒は顔を引きつらせる。

「俺、生物全体の女が苦手なんだよ」

「プーっなんだよそれ!笑えるー。
そんなんじゃ一生女と付き合えねーし、結婚も出来ねーじゃん」

「だってよ、女ってこう柔らかすぎるっていうか、壊れそうっていうか、とにかく扱いがわからなくねーか?」

「簡単に壊れてたら、世の中の女今ごろいねーよこの世に」

武田はあきれたようにため息をついた。

「るっさい、ほっとけ」

戒は顔を真っ赤にして、足早のその場を去った。
カッカッと足早に歩きながら戒は、ふと高校の入学式で出会って、同じクラスになった春(シュン)のことを頭に浮かべた。

(そういえば、今でこそ慣れたけど、あいつの顔にびびってた頃あったよな)



「うわっ」

「わっごめんなさい」

入学式の日、新入学生でごったがえす会場の中で戒は、突然ぶつかられて壁とお見合いすることになった。

「ごめんじゃねーよ。
もう少しで壁にぶつかり…うわっ」

戒はぶつかってきた相手を見て、また声を上げる。

(おっ女ー!)

身長は戒よりも頭一つ小さく、ちょっと癖のある髪に大きな瞳、ちょんとついたような可愛い鼻に口。
色白で綺麗系というより可愛い系の顔…

「あっ本当にごめんなさいイスの足に、つまづいちゃって…?
どうかしました?」

口をぽっかり開けて、硬直している戒の様子にその女の子の方が首をかしげる。

(女だなんて…どうしよう。
ヤバイ上手くしゃべれな……あれ?)

戒はその女の子が着ている制服を見て、愕然とした。

(こいつ!男だ!)

「いっいや、何でもない気をつけろよな」

相手が男とわかり、戒は落ち着きを取り戻した。

(しっかしマジ男か?
こいつどう見ても女にしか見えないツラしてるぞ)

知らず知らずに、ジロジロと見つづけていたのだろう。
相手もその視線に気がついて、少し口を尖らせ

「僕、男ですから」

と少し怒ったような表情を見せた。
しかしその表情もまた可愛い。

「ああ、わりい」

戒は片手を目の前でたて、ゴメンと頭を軽く下げた。


次の出会いは教室だった。
教室で自分の席を探すことに集中していた戒は、周りに注意しておらず、知らず知らずに肘で誰かの体を押してしまった。

「あっわりい…んっ?
あの時の!」

「あっ…」

相手も直ぐに気がついて、目を丸くした。

「同じクラスなんだ。
なんかこれも縁だな。
俺は能美 戒(のうみ かい)」

「僕は渡来 春(わたらい しゅん)」

にっこり笑うその顔が、一瞬女の子を彷彿させて戒はびびる。

(男だってわかってるのに、なんでびびんだよ俺は)

しかし本当に縁とは不思議なもので、戒と春はことあるごとに顔をあわせることになった。

「隣の席かよ」

「えっ僕も同じ誕生日なんだよ」

「またお前と一緒か」

ここまでくると一緒にいることが、当たり前となり戒と春が親しい友人になるのに時間はかからなかった。




「…困ったなぁ」

春が小さなため息をついているのを見て、戒が声を掛ける。

「どうかしたのか?春」

「んっ何でもないよ」

「おっ何隠したんだよ、見せろよ」

「これは、ダメったら…あっ」

「へへ、もらーい、んっなんだ、ただの手紙じゃ…んんっ!」

戒の目が差出人の名前にくぎ付けになった。

その手紙の表には『愛しい春くんへ』とあり、差出人が木村 隆信(きむら たかのぶ)とあったのだ。

「おっ…おいこれ」

戒は春の顔を見る。

「う…んその、僕そういう手紙、よくもらうんだけど困るんだよね」

(よくもらう?困る?当たり前じゃねーか
春は男で手紙の主も男だろ絶対おかしい!)

「お前はその…嫌いなんだよなこういうことは」

「…うん」

返事まですこし間があったのは気になったが、戒は愕然としていた。
それなりに知識はあったが実際に自分がそういう状況を目にしたことなどなかったからだ。


「ダメだ!こういうことははっきり断れよ!春」

「…う…ん」

また頼りない返事が返ってきて、戒はため息をつく。

(こいつってば、外見も中身もおとなしすぎ。
内気で意見をはっきり言えないところがあるから、このままじゃ、いつかマジ男にヤラレっちまうぞ)

「よし!俺がはっきり断ってやるからお前は隣にいるだけでいいから」

「えっでも、戒くんが恨まれたりしちゃわない?」

「男に嫌われたって全然気になんねーって」

腰に手を当て戒はちょっと踏ん反りかえてみせる。

「春は気にしないでいいから、俺に任せとけよな」

戒は春に向かって笑いかけた。



「これ返すぜ」

手紙を突っ返された木村は、納得のいかない顔で戒を睨んだ。
それは当たり前だろう、手紙の受け取り人は、戒の後ろに隠れて顔さえのぞかせないのだから。

「なんでお前に、手紙を返されないといけないんだ。
俺は渡来宛てに書いたんだよ。
お前になんて書いてない!」

「――変態野郎は嫌だってさ。
春は大人しいから、そこにつけこまれないように俺が代理人」

戒はそう言うと春を連れて、その場からサッサッと姿を消した。

「くそーなんだよあいつ」

木村は手紙を握りしめ、二人が去った場所を睨みつけていた。


「おい、能美お前渡来の恋人でHの相手って本当か?」

ブーッ戒は飲みかけた炭酸飲料を外へ吐き出す。

「なっなんだよ!んな訳ないだろ。
どこから流れた噂だよ」

クラスメイトは上目づかいで戒をチラチラ見ながら。

「だっていろんな奴が噂してるぜ。
それにお前らいつもべったりして一緒にいるし」

「うぉぉーマジかよ!
そんな噂流れてるのかよ、冗談じゃねぇよ。
一緒にいることが多いけど、渡来はダチ、ただの友達!」

「そんな事、俺に力説してもな。
それに渡来って、その…男にモテるだろ。
あの面だしさ。
能美、お前いつまでも渡来のおもりをしてたら、奴らに妬まれるぜ、きっと」

(いや、もうすでに恨まれてるよ)

と戒は心の中で呟いた。

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あきゅろす。
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