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□リクエスト小説@
1P
16000キリバンリクエスト♪
★誰にも渡さない
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16000キリバンリクエスト
玲奈さんへ
(特徴のある口調の綺麗で狂気を秘めた
Sな先輩×長身・強気だけど心の優しい後輩)後輩視点

◆◆◆まえがき◆◆◆
16000キリ番
おめでとうございます♪そして、リクエスト
ありがとうございました(^^)
この小説は玲奈さんへ捧げます。
◆◆◆  ◆◆◆

「なぁ鬼頭、お前斉藤先輩と仲いいわけ?」

「なんだよいきなり」

俺は友人である徳永の方へ顔をむけた。

「だってさ、斉藤先輩ってあんまいい噂ないし何考えてるかわからないところがあってさ、一緒にいて怖くないか?」

「別に怖くなんてないよ。結構優しいところあるぜ」

俺はさりげなくフォローする。

(まっ確かに何考えてるかわからない所あるけどな)

ふと、俺は斉藤先輩との初めての出会いを思いだした。



「お前生意気なんだよ」

「少しぐらいデカイからって女にモテてていい気になんなよ」

「気に入らねーんだよてめえ」

「お前らみたいなやつに気に入られたくねーよ」

正直この手の輩のからみにはうんざりしていた俺だが、持ってうまれた性質なのかつい相手にしてしまう

(ヤバっまた喧嘩かっちまった)

「なんだぁ!やるのかこいつ!」

「どけよこの野猫!」

怒りにまかせ奴らの一人がたまたま脇をすり抜けた子猫を蹴飛ばした。

「おいっ!お前!今何した!」

子猫は草むらに飛ばされ姿が見えなくなった。
猫が大好きだとまでは行かないが、小さな命でも粗末にするなんて許せない!
俺は拳を振り上げて子猫を蹴った野郎に殴りかかった。

「このやろー」

喧嘩には自信があったが、今回の場合は不利なことが多かった。

「うわっ」

俺は何もないところでつまずいた。
運が悪いことに、その日は足になじんでいない新品の靴で、しかも紐がしっかりと結んでいなかったのだ。
チャンスとばかりに二人の野郎に伸し掛かられ拳で殴られる。

「へっ、なんだよ口ばっかりかよ!」

「バカじゃねーのこいつ」

更に運が悪いことに二人共体格のいい奴で、重量もかなりあり、俺はそいつらを跳ね除けることが出来ず重さと痛みに目の前が白く混濁してきてくる。

(くそーっなんだよ。
今日はなんてついてねーんだ。
このままじゃボコボコにやられちまう)

「ちょっと!この子猫あんたらのでしょ」

俺達の前に、子猫を抱いた同じ年頃の男がたっていた。

「びっくりしたんだよ。
いきなり空から子猫が人の腹の上に落ちてきて。
ゆっくり昼寝もできないじゃないの」

口調は変わっているが、その本人は驚くほど整った顔の美青年だった。

「そんな汚ねー猫なんてしらねー」

「それより邪魔すんじゃねーよ。
それともお前もその綺麗な面ボコボコにしてやろうか?」

「ばっか…その子猫連れて逃げろ!
…やばい…から…早く…」

その青年は見とれるほどの笑みを浮かべて、子猫を草むらにそっと下ろし俺達の方へ向かってきた。

「…何をボコボコにするって?
お前らがボコボコになるんじゃないの?」

その青年は手を前で組んでボキボキとならす。

「なんだよ!てめえもやる気かぁ?
泣いたって許してやんねーぞいいのかぁ?」

やつらはゲラゲラと笑った。




「はっ…ひい…許して…もう…」

「ダーメ泣いたって許してやらなーよでしょ」

(俺は目の前で起こったことが今だに信じられずにいた。
マズすげーこいつ)

どう見ても喧嘩のけの字もしらなそうな青年は、その綺麗な顔を一度も傷つけることもなく、あっという間に奴らを叩きのめしてしまった。

「じゃあ後ろ向いててやるからその間に消えろ」

ボロボロになった奴らは、俺のことなどすっかり忘れたようで慌てて走りさっていった。

「大丈夫?怪我はない?」

「ああ、ありがとう助かったよ」

「子猫に感謝するんだね。
あれ君の猫?」

「いや、たまたま通りすがっただけみたいなんだけど。
奴らがいきなり蹴っ飛ばしたから、それ見たらついカーっとなってさ」

「やさしいじゃないの?
たまたま通りがかった子猫の為なんてさ」

「そっそんな…」

俺は綺麗な顔で笑いかけられ、ちょっとドキっとした。
よく見るとそう年も変わらないように見えた。

「子猫の飼い主がいないようなら僕が貰ってもいいかな?」

「えっ?」

「蹴られてときの打撲もありそうだし、このまま動物病院に連れていくよ」

「あっそれなら俺も…」

俺は痛む体で立ち上がり、その青年についていった。


次の日ー

俺は体育館に向う途中、昨日の青年を視界に捕らえて驚いた。

(お、同じ学校の生徒だったのか。
しかもあの校章の色からして俺の一つ上の2年生だ)

「あれ?もしかして昨日の」

俺が声を掛けるかどうか悩んでいたところで、相手の方が俺に気がついて声をかけてきた。

「あっそうです。
昨日は本当にどうもです。
あれから子猫どうですか?」

「うん、大分元気になってご飯もいっぱい食べたからもう大丈夫だよ」

俺は普通に話しかけているつもりだったが、周りにいるほかの奴らの視線に何か変なものを感じていた。

まぁ、この件があって俺は斉藤先輩と親しくなったわけだが、先輩と親しくなればなるほど周りの連中の先輩に対する態度が気になりはじめた。

「なあ、近藤ー
斉藤先輩ってそんなに変か?」

斉藤先輩をもろに怖がっている同級生の近藤に俺はある日たずねてみた。

「へっ変って…ちょっと意味が違うんだけどさ、俺の兄貴が斉藤先輩と同じ中学で噂を聞いたんだよ」

「どんな、噂なんだよ」

「その…斉藤先輩って男だけどさ、女みたいに綺麗だろ。
おまけにどこか浮世離れしてる所もあってさ。
…変な趣味…持ってるって」

近藤はそこまで言うと、言いにくそうにうつむいた。

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