□リクエスト小説@
2P
◇
それから一週間。
真吾の態度は相変わらずだった。
気がつけば、クラスメイトからもへんな目で見られるようになっていた。
「なぁ芳樹。
真吾まじヤバイって、この間きちんと話ししたのかよ」
真吾が席を外したのを見計らって、石田が芳樹に耳打ちした。
「話したけど……俺も訳わかんねーんだよ」
芳樹は頭をかかえる。
「もう一度だけ真吾と真剣に話してみるよ、それでもだめなら…」
芳樹は真剣な表情で真吾の机を見つめた。
◇
ピンポーン
「おうっ、なんだ芳樹か入れよ」
前と変わらない笑顔の真吾が、芳樹を出迎えた。
「あのさ、真吾。
前にも話したけどその…」
芳樹は真吾の部屋で、落ち着きなく体をゆらしながら真吾の様子を伺っていた。
「俺もさ、いい加減はっきりさせたほうがいいと思ってたからな」
「真吾何を!」
突然真吾は、芳樹の胸倉を掴むとベッドへと押し倒した。
「お前は俺の女だって自覚がないから、今日俺のモノにして自覚させてやる」
「ちょっちょっと待てよ真吾!俺は男だ!
無茶言うなよ」
「無茶じゃねーよ、知らねーのか?
しょうがねーな俺にまかせとけ」
ベルトに手を掛けられ、首筋に熱い息をかけられると、さすがに芳樹も抵抗を試みたが、親友である真吾に対して手加減をしていまう芳樹と、容赦なしの真吾では結果はあきらかだった。
「真吾…やだよ……。やめてくれよ頼むから…」
容赦なく殴られ蹴られた体は、重い痛みとショックを芳樹に与え抵抗を奪っていた。
「大人しくさ、俺の言うこと聞いておけばよかったのに。
下手な抵抗なんてするからだ。
だけどさ、顔だけは傷付けないようにしてやったから感謝しろよ」
引き裂くようにしてシャツを剥ぎ取られ、ズボンと下着と脱がされた芳樹の体には、いたるところに赤い痣ができていた。
(ずっと親友だと思っていたのに、あんなに仲良くやってきたのになんで……)
「今までの女は、ちょっと小突けば素直に股開いたぜ」
その言葉に芳樹は、真吾が振られつづけたわけがわかった気がした。
友人から彼女へ…。
自分のものになった瞬間、真吾は相手に対してとてつもない執着心を持ち、相手を征服し束縛する。
自分の意に従わないとあれば、かまわず暴力をふるったに違いない。
普段の性格がいい分、このギャップは女の子達にとって恐怖だっただろう。
…そして俺も…真吾の友人から、「彼女」へなった。
「しっ真吾…俺、お前の女になりたくない…いい友達のままで…いたい」
真吾はその言葉を聞いて、口を歪ませた。
「女に振られ続けて、その上親友だったお前にまで振られたら、俺、立ち直れないじゃないか!
お前は黙って俺のものになれよ!」
「うっう…!」
うつぶせのまま頭を思い切り布団に押し付けられて、息苦しさに芳樹はうめき声をもらしたが、それと同時に双山の中心に指を差し入れられて、芳樹は最後の力を振り絞って暴れた。
「うっ!うう…う!」
(何!何をするんだよ真吾ー!)
「おら!暴れんなよ芳樹、痛くなんてしねーから」
「んっうう…う」
(嫌だ!やめろ!やめろ――!)
◇
「あっ…はぁっああっ、真…吾…やだ…んあっ…やっ」
数分後、熱く荒い二つの息と、グチュグチュと粘りつくような音が部屋に満ちていた。
「…芳樹…スゲーいいよ。
今までの女なんて比べものにならないくらい、俺のもの締め付けて……くる」
荷物紐で両手を後ろでに縛られ、うつ伏せのまま尻を高く上げ真吾を受け入れ続けている芳樹は、今は快楽に変わった刺激に嬌声を上げていた。
「ああーっそんっそんな…ところ…触る…な…んっ」
刺激にそそり立ちはじめたペニスを握られて、芳樹は身じろぎした。
「俺ばっかり気持ちよくてもダメだろ。
芳樹も気持ちよくしてやるよ」
無理矢理擦り上げられて、芳樹は別の嬌声をあげた。
「ダメ!やっ…んんっあっ…でっでちゃう…」
「出せよ俺もお前の中に出してやるからさ」
「いや…だ…嫌、嫌…」
芳樹は首を大きく左右に振るが、襲いくる快楽の波に逆らうことが出来なかった。
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