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□リクエスト小説@
7P
「悪い口は塞ぐにかぎる。
――ふむ、少々時間がかかったようだな、ヴィルの奴が帰ってきてはやっかいだ。
この場は早々に立ち去ることにしてやろう」

セイラムはグッタリとしたアンジェを肩にかつぐと、煙のように姿を消した。



「…これが、デ・ヴィルが飼っている悪魔か」

「はい、そうでございます」

「しかしなんだ…我々を騙す為にこのような姿に変化しておるのか?」

「いえ、そうではないかと思いますが……」

真っ白なローブを羽織り薄い金色の髪を綺麗にセットし額が広く知的な顔立ちをした中年の男は、今だ意識を失っているアンジェの黒髪を掴むと持ち上げた。

「白い肌だな。
髪の色はよくないが、手触りや艶は実にいい……。
瞳は何色なんだ」



「おやおや、ハギトさん。
その姿が本当の姿とわからない内に手で触るなんて、お綺麗な手が汚れますよ」

背後から、少しからかい気味な声が聞こえてきた。

「ベトールか。
いやなに、それほど酷い外見でもないし、少しばかり興味がでただけだ」

「なるほど、これはこれは。
天使でもなかなかお目にかかれないほどの、美貌ですね。
しかしやはりこの姿が変化しているかどうか確かめる必要がありますよ」

ベトールと呼ばれた男は、濃い金色の巻き毛を指先でクルクルといじりながら懐に手を入れると自分の髪の色と同じような金色に光る糸を取り出した。













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あきゅろす。
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