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□リクエスト小説@
5P
「誰が逃げるって!」

「お前がだよ」

神田は、腕組をして笑みを浮かべながら言った。

「俺は、逃げも隠れもしない!
いい機会だ、俺だってお前にナシつけてやる!」

「よし、よく言った。
―それじゃあ悪いが、二人きりで話しをつけたいから、他の皆は出て行ってくれないか?」

「川名と二人っきりで大丈夫ですか、神田さん」

「ああ、大丈夫だから」

心配する他の風紀委員達を図書室から出ていかせると、神田は川名に笑い掛けた。

「やっと二人っきりになれたな」

「気色悪〜っお前と二人っきりなんて胸がムカムカする、おまけになんとなく空気が悪くなった気がするぜ」

川名は自分の胸を押えながら苦虫をつぶしたような顔で、神田を睨みつけた。

「とりあえず、座れ」

椅子を指差した神田の手を川名は、バシっと音がたつほど強く払った。

「だから、お前の指図は受けたくねーんだよ。
タメ歳のくせして、いつも澄ました顔して俺を見下した態度とりやがって、そうだよなーっ、俺はバカで生活態度が悪くて風紀を乱してばかりのやっかいもので、お前は頭が良くて風紀委員長で先生のお気に入りだからな」

「そうやって、悪びれてみせてる所が可愛いと言うんだ」

「だから可愛いなんて言うな!この野郎」

振り上げた川名の腕を神田が掴んだ。

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あきゅろす。
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