□リクエスト小説@ 2P 「優しくて、可愛い真人。 皆、真人が大好きだよ」 五人の手が、真人のシャツをズボンを、下着を剥ぎ取っていく。 「やめっ!!皆、止めてくれぇー!」 真人の悲痛な叫びは、誰の心にも訴えることは、出来なかった。 ◇ ―二週間前― 「えっ!なにマジ!」 「本当かよっ!」 「嘘だろー真人ぉ〜」 口々に、友人の口から出てくる言葉に真人は、苦笑いした。 「なんだよ、皆酷いな。 そんなにびっくりすることかなぁ」 「…それは…なぁ、びっくりするって」 「そうだよ。 一番奥手だと思ってたお前に、彼女が出来たなんて…なぁ」 「ははは」 真人は照れくさそうに、頭をかきながら笑った。 「でっどんな娘だよ! 可愛いのか?俺達の知ってる娘か?」 「うーん…内緒」 「なんだよー、言えよ」 少しだけ優越感に浸りなが、ら真人は意地悪そうに笑った。 (今、皆には彼女がいないから、ちょっとだけ気持ちいいな) 「あーあーつまんねー。 真人に彼女かぁ〜。 そのうち俺達と遊ぶより、その彼女の方をとるんだろうな〜」 一人のその言葉に、他の四人も同調するように頷いた。 そして、真人は気がつかなかったが、五人だけにわかる空気がその場に漂った。 [前へ][次へ] [戻る] |