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□リクエスト小説@
1P
140000キリバンリクエスト♪
★本当の敗者
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140000キリバンリクエスト
島崎めぐみさんへ
同級生×同級生
いじめられっ子(可愛い子)が
最後にはいじめていた子を…立場逆転
◆◆◆まえがき◆◆◆
140000番キリバンリクエスト頂きましてありがとうございます♪
(^^)
この小説は島崎めぐみさんへ捧げます。
◆◆◆   ◆◆◆

「まぁ〜た泣いた。
弱虫ってのは、本当にお前のことだな」

両手で顔を隠しながら泣く瞬(しゅん)の腰を夏彦(なつひこ)は、足先で軽く蹴った。

「ひっ!痛いっやめてよぉ〜」

「何が痛いだ、軽く蹴っただけだろ?」

「だって…」

「『だって』なんて言うなよ気持ちわりー。
女みたいに、なよなよしててイライラすんだよお前見てると」

夏彦はもう一度、瞬の腰を足で蹴りあげる。
最初の時よりも、幾分力が入っていたのだろう瞬はその勢いで、地面に倒れこんだ。

「!いっ痛い…止めてよ…許して、僕何もしてない…」

「ほんとイライラさせやがるな、俺をイライラさせた責任とってもらうぜ日永(ひなが)瞬くん」

「…めんなさい…ごめんなさい…許して、許して…ごめんなさい」

瞬は必死に夏彦にむかって謝った。
高校へ入学してから、同じクラスになった夏彦に目をつけられた瞬は、夏彦の苛めを受け続けていた。
言葉の暴力にはじまり、その内軽く小突かれだし、殴る蹴るの暴力に発展した。
そして最近は…

「いくら謝っても俺の気持ちは晴れないつーの、わかってんだろ?ほら来いよ」

「いっ嫌…アレだけは…古香(ここう)くん!お願いだから…お願い許して!他の事ならなんでもするから」

「他の事ねぇー
お前、金持ってんのかよ」

「…」

瞬は押し黙った。
親から貰った小遣いは全て夏彦に取られた。
逆さまに振られたって、一円だって出てきはしない。

「ほらな、アレは俺の小遣い稼ぎも兼ねてるんだよ。
ウダウダ言わずに来い!」

悠々と先を歩く夏彦の後ろを瞬は、悲壮な表情をしながらついていった。

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