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□リクエスト小説@
最終P
「…んっぐ…んっんっ…」

「ほら、噛むなよ…そう…上手いじゃねーか。
慣れてるのかよこの淫乱」

「こら、同じクラスメートに向かってひどいことを言うんじゃない。そのセリフは先生に言わせなさい」

ゲラゲラと皆から笑い声が上がるが治樹はただされるがまま言われるがままだった。



「どうった成果は?」

裸のままぐったりと床へ横たわった治樹の顔を聖夜が覗きこんだ。

「……」

「こいつの顔をみればそれぐらいわかるだろうお前も意地の悪い奴だな」

「だってさ治樹くんって苛めたくなるタイプなんだよ。それにクラスメートに犯されているときの様子ときたら堪らなかったよ」

二人の会話に治樹はただ歯を食いしばっていた。
体の痛みより激しい怒りが治樹の頭を占めていた。

「…まだ時間はある…絶対代わりの……そうしたらお前達を」

(お前達を退治してやる)

治樹が言い終わる前にその口に細く長い指がそっと置かれた。

「ごめんね治樹くん、儀式は終わったよ。
これでもう君は僕達の仲間になったんだ」

「なっ!」

治樹は驚愕した。

(儀式!終わった!仲間になった…って!)

「もちろん話したチャンスは本当のことだけど、それには補足があってね」

「補足?」

「ああ、代わりのものが見つかる前に複数のものと関係をもつと変化が急激に早くなる。
お前は今、この瞬間俺達の仲間になった」

「そっそんな…ばかな…」

治樹は震える手でそっと自分の歯を確認した。
小さかった牙はこの数時間の間に鋭く尖り大きく成長していた。

「それに見てごらん自分の姿を」

治樹は目の前に差し出された大きな鏡に映る、自分の首の痣に視線を送る。

「…痣が……こんなに濃く…まるで真っ赤な薔薇の花みたいに…」

「それが僕達の従者の印。薔薇の刻印だよ」

言葉もなくただ目の前の自分が現実でないことを願う治樹に更なる衝撃が襲った。

「!うっうわぁ…なっ何!俺の姿が薄く…いや消えて…」

鏡に映る自分の姿がまるで幽霊のように透明になり透けてく、そして完全に治樹の姿は鏡から消えた。
それを見た治樹は慌てて自分の体を触って確認する。

「お前が吸血鬼になった証拠だ。
吸血鬼は鏡には映らない。
しかし人間の社会ではそれはまずいからなあとで鏡に映る方法を教えてやる」

西条は聖夜から鏡を取ると床へ投げ捨てた。

「これで皆、お前のことを忘れる家族も友人もクラスメートもお前を知る人間の記憶はこの世界からなくなった」

「う…そ…俺を忘れるなんて…そんな事…」

「さぁ行こうか治樹くん」

聖夜が治樹に手を差し出したが治樹は焦点の合わない瞳で天井を見ていた。




「顔をもっとそう…
僕達が吸いやすいように傾けて…」

「んっ…あっ…アア…」

治樹は火照る肌を冷たい手でまさぐられ、その心地よさに背中をそらせた。

「完全に開発したからな…色気もついたし体もみごとに仕上がったな」

西条は喘ぐ治樹の様子を見ながら言った。

「うん、本当にいい従者を選んだと思うよ」

聖夜は治樹の首筋に吸い付きながら治樹の両足を左右へ広げその間に腰を押し入れた。

「んっあっああー!…やめっ…やめろ…」

治樹は無駄だとわかっていながらも首を横に振った。

「いつまでも抵抗してるといいよ。
これから長い長い年月を楽しませてもらうんだからね治樹くんを」

聖夜と西条は治樹の抵抗を楽しみながら治樹を犯していった。


二人から漂うほのかな薔薇の香りと自分が流す血の香りに包まれ治樹はどこまでも落ちていった。
〜完〜
◆◆◆あとがき◆◆◆
自分的には西条くんをもっと表現したかったー
という所ですね
ただ寡黙というイメージと口調が重いイメージをつくっていたので、いまいちアピールにかけましたね彼は(苦笑)エロでいつか吸血ネタが書きたかったので楽しかったです♪

今回の主人公達の名前は 「夾奈さま」より投稿頂きました。
西条 貴幸・南 聖夜・風守 治樹を使用させて頂きましたありがとうございました♪
それではここまで読んで下さいましてありがとうございました

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