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□リクエスト小説@
4P
そんな治樹の心を見透かすように聖夜はうっすらを笑みを浮かべながら言った。

「大丈夫。
いくら血を吸われても体が変化するのには時間がかかるから。
それからこいつの記憶はちゃんと消しておくから、治樹くんは遠慮なくいろんな相手に抱かれていいからね」

治樹は固く瞳を閉じ、ただ黙っていた。




「お兄ちゃんってさ、最近何かあった?」

「何かあったっていきなりなんだよ」

妹に突然そう言われて治樹は焦った。

「だってさぁ〜
お兄ちゃん最近……なんていうかぁー」

「なんだよはっきり言えよ」

自分の中の焦りを悟られないように治樹はなるべく無表情で言った。

「ん――。まっいっか…」

治樹は予想よりも妹が早く引き下がったので、内心ホッと胸を撫で下ろした。

(良かった。俺は自分が思っているより変わってないんだ良かった)

治樹が胸を撫で下ろしていたとき、妹の方は独り言を呟きながら二階の自分の部屋へと向かっていた。

『やっぱ、ヤバイよねー
お兄ちゃんに向かって色っぽくなったなんてさ。
グーで殴られるのもヤダし私の立場ないしね』

そのことを治樹は知る由もなかった。



「―あと3日……」

治樹は震える手でカレンダーに×印をつけた。

「本当に誰かを代わりに出来るのかよ。
…あれから何人に抱かれ……と思って」

治樹は自分で自分の体を抱きしめた。
ここ最近自分でも体の中で、何かが変わってきていることを感じはじめていた。

首の痣は日を追うごとに濃く鮮やかに色づき、小さかった牙はあきらかに大きく鋭くなっていた。
おまけに怪我をしても小さな傷ならすぐに癒えて消えてしまう。

「こ、怖い…俺…俺…どうなるんだよ…人間でいたい……人間で」





「あと3日だね。
どう?代わりは見つかりそう」

笑みを浮かべながらそう言われて治樹は聖夜を睨みつけた。

「まだ3日もある!
見つける!見つけてみせる…見つけないと…見つけ…」

「そう、落ち込むな。
病気も怪我もしないで、若い姿のまま長い年月を生きられるんだ。
どこか不満だ」

西条は横から治樹の腰に手をまわし、自分の方へ引き寄せると耳元で囁いた。

「俺は人間として生きていたい。
化け物になんてなりたくないんだ!」

「あっそう、ならもっと頑張らないと。
協力してあげるから、ほらズボン下ろしなよ」

「な、いっ嫌だ!何をすっ…」

腰を抱いた西条がそのまま治樹をしっかりと押さえつける。
身動きが取れない治樹は聖夜にズボンをあっという間に脱がされ、下着の中へ手を差し入れられた。

「あっ!やだっ!何を入れ……あっ」

聖夜は治樹の双山の中心の蕾に小さな球体を押し込んだ。

「これは治樹くんにとって、とってもいいことを叶えてくれるものだからね。
絶対出したらだめだよ」

「やっ…気持ち悪い……何だよ…やだよ…」

治樹は言い知れぬ不安に瞳を潤ませた。

「何してるんだよ。
もう授業が始まるよ、ほら早く行きなよ」

聖夜は少し乱暴に治樹の背中を叩いた。

「…こんなわけのわからないもの…入れられて…行きたくな…」

「いいから早くいけ」

二人の瞳が次第に赤く変化しそうになるのを見て、治樹は慌てて教室へ向かった。

(あの瞳で見つめられたら俺何もわからなくなる。
その間に何かされるのが一番怖いし嫌だ)

入れられた球体への不安と違和感を抱えつつ治樹は教室にたどりついた。
治樹はクラスメートに気がつかれないように、気をつけながら自分の席につくのがやっとだった。

「では授業をはじめる。
教科書の〜P字を開いて……」

その時、プツ…と治樹の中で何かがはじけた。

(やっ…嫌だ、もしかしてさっきの丸いものが…俺の中で……)

治樹は慌てて手を尻にやったが、周りからの視線を感じて慌てて引っ込めた。

「…おい、風守!」

「あっはっはい」

治樹は教師にあてられて立ち上がった。

「風守お前、前にでてこの問題を解け」

教師はどこかイライラした口調で言った。

「…」

黒板にむかった治樹だったが先ほどのことが気になって、問題に集中できず手が止まったままだった。

「なんだ、解けないのか風守。
そんなダメな生徒には御仕置きが必要だな。
皆机をどけろ」

「えっ?先生何を!?」

教師の突然の言動に治樹はうろたえた。

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あきゅろす。
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