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□リクエスト小説@
2P
「…この家を売っても足りないほどの借金ができた。
今までよくしてやった分家や他の会社の連中も金が絡むと一斉にそっぽを向いた。
おしまいだ。
私はこれからどうやって生きていけばいいんだ。
それに今更、人に使われて働けるか!
私は代々続く由緒ある篠北家の主だぞこんなことがあっていいわけがない!」

「わっ私だって、嫌よ貧乏なんて。
ご近所の奥様達にだって顔を合わせられないわ」

「でっでも三人で頑張って働けば生きていくぐらい…」

楓は自分も胸を不安でいっぱいにしながらも懸命に両親を励ましそうとした。

「働くのなら楓お前が働いて私達を養ってくれ…なっ
頼む、私はこれから働くなんて絶対無理だ」

「そうね、楓お願い。
今までと同じとは言わないから……よそいきのお洋服が買ればそれでお母様の面子も保たれるわ。
他の奥様連中にバカにされるのだけは嫌なのよ、分かるわよね楓」

楓は信じられない思いで自分の両親を見た。

(いくら昔からお金に苦労してなかったからって。
まだ成人もしていない僕に頼るなんて…僕の両親は一体どうしてしまったんだ)




「おやおや、とても由緒ある家柄の主人の言葉とは思えませんね。
未成年の息子に頼るなんて実に情けない話だ」

「おっお前は!!どうしてここに!」

「どうしてここに?
もちろん貴方達に用事があるからですよ」

「ー用事?…」

楓の父親は怪訝な顔で部屋へと入ってきた矢嶋を見た

「貴方達…いやご両親にとってはいい話だと思いますよ」

矢嶋は目を少し細めて、楓達三人をしっかりと見つめ言葉を続けた。

「この家の借金は私が肩代わりしましょう。
それから今まで通りとはいかないまでも、それなりの贅沢な生活も約束しましょう。
どうです、いい話でしょう」

「―条件はなんだ…」

楓の父親はしばらくの間を置いて言った。その間は最後に残るプライドだったのかもしれない

「貴方達の息子、楓を奴隷として私に差し出せ。
…それが条件です」



「どうして…」

楓はもう一度口にした。
頬を流れる涙は枯れることもなく流れ続けていた。

矢嶋が出した条件を両親はのんだ。
たった一人の息子より自分達のことだけを考えて首を縦にふった…

楓は自分を守ってくれるはずの両親にその身を売られた最悪の条件で

「僕は…今日からあの人の奴隷…
奴隷ってなにされるんだろ、殴られたり蹴られたり食事をもらえなくて殺されちゃうのかな」

両親に売られたショックで楓はどこか他人事のように呟いた

「入るぞ」

重いドアが音をたてて開き楓はドアへと顔を向けた

「なんだその顔は。
主人が来たんだ嬉しそうとはいわないがそんな情けない顔を見せるな」

そういいながら矢嶋は、部屋の中央に置かれた革張りのイスに腰掛けると部屋の隅に座りこむ楓に再び声を掛けた

「こっちにこい」

「…」

返事もせず黙っている楓に矢嶋はいらだった声で怒鳴った

「こいっと言ってるんだ。
奴隷は素直に主人の命令に従え!」

矢嶋に怒鳴られて楓はビクビクと脅えながら矢嶋の近くまで行った

「俺のをしゃぶれ」

「えっ?今何と…」

楓は意味が分からず思わず聞き返した


「わからないのか…カンが悪い奴隷だ」

矢嶋は自分の股間を指で差しもう一度繰り返した

「しゃぶれ」

楓の頭はパニック寸前だった。
16歳ともなればそれなりの性の知識はあるが、自分と同姓の性器、ペニスをしゃぶれと言われては無理もなかった

「あっあの…ぼっ僕は男で…貴方のを…えっ…としゃっしゃぶるなんて…」

「俺のことを『貴方』と呼ぶな。
『ご主人様』と呼べと言っただろ
つべこべ言わないで早くしろ!」

楓は今にも泣きそうな顔で矢嶋の前で立膝をつき矢嶋のズボンのジッパーに手を伸ばした

だがその手は震えるばかりで全く動かなかった。

「―仕方がない初めだけだぞ」

矢嶋は自分でズボンのジッパーを下げ己のモノを出す

(おっ大きい…)

今まで他人のものをこんな風にマジマジと見た経験のない楓は、自分のモノとは異なる形や大きさのペニスにしばし見入ってしまった

「バカみたいに口を開けているな。
そんな口で俺を満足させるつもりか」

「!うっ…ううっ」

矢嶋にしっかりと顔を抑えられ、口に無理矢理ペニスを含まされた楓はその苦しさに何度も呻いた。

(…くっ苦しいし…気持ち悪い…吐きそうだよ…許して…お願い…)

「んっ…うっうぐっ…ううっ」

「ただ口に咥えているだけじゃなく舌を使え」

(舌?…むっ無理…だよ
そうでなくてもこんな事耐えられな…い…)

楓は瞳に涙を浮かべ上目づかいで矢嶋を見た。

「口で言ってわからなければ体に言ってきかせるぞ」

矢嶋は楓の視線を無視して、膝から下の足を振り上げ
楓の腹を軽く蹴り上げた。

「うっ!ううっ…」

軽くとはいえ、生まれて初めて他人から暴力を与えられたショックに楓は驚きと恐怖に全身を支配された

(怖い…もっとひどく蹴られたら。
どうしよう…僕、死にたくない)

「そうだ、よしいい子だ」

おそるおそる舌を使い、必死に矢嶋のペニスを舐めはじめた楓に矢嶋は満足そうに目を細めた。
そんな矢嶋の様子に楓は安心したが、そんな楓の心を見透かすように矢嶋は続けた。

「今日はこれでいい。
だが、俺を完璧に満足させるだけの舌使いを覚えるまでは毎日仕込むから覚悟しておけ」

楓は先の見えない恐怖に再び怯えることになった




「…あごが痛い…」

楓はあごをさすりながらポツリと言った。
矢嶋のペニスを咥えさえられ続けて一週間が過ぎていた。
今では矢嶋を十分満足させるだけの舌使いを仕込まれ、矢嶋の精液を飲み干すまでになった。

「もう…嫌だ、なんで僕が…」

矢嶋のペニスを咥えさせられる以外の、食事や衣服等の生活面では奴隷と言われているが十分豪華なものだった。
しかし、他人に暴力で支配され逃げることが出来ない状況は楓の精神をじわじわと追い詰めてきていた

「嫌だ…嫌だ…ここから出たい…」

楓はそう言いながらベッドの上に横になり天井を見つめた。



(あれ?今まで気がつかなかったけどこのパイプなんだろ?)

部屋のインテリアとしては不似合いな、一本の鉄パイプが高さ2mほどの位置で部屋の端と端を繋ぐようにして設置されていた。

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