□リクエスト小説@
最終P
「お願い聞いてくれるよね海」
「…」
海はビクビクと腰を震わせゆっくりと頷いた。
「ひっ!あっあっ…ああー」
先ほどの道具ほど圧迫感は感じてはいなかったが、全く異なる感触に海は悲鳴を上げた。
「海の中…気持ちいい…。
あったかくて…僕のおちんちんをキュッて締め付けてきて」
空はうっとりと頬をほんのり染めため息をついた
「あっああー空、もう…いいだろ…出して…生暖かくて…気持ち…わる……んあっ」
「そんな冷たいこと言わないでよ海。
僕はもっともっと海を知りたいよ」
「あっあうっ空、空ぁ許して……もう許して…」
ズブリとさらに奥まで突き上げられて海は哀願した。
「許す?何それ?
二人で気持ちよくなろうよ…ねっ」
空が腰を激しく動かすと二人が繋がる部分から、グチュグチュと粘着質の音がたち粘りを持つ液体が、海の太ももを伝わり床へとゆっくりと垂れていった。
「んあっ…んんっ空、動くなよ…はっあん…あっあっ…」
「気持ちよくなってきたみたいだね…
僕、そろそろイキそう…海は?」
「イキたい…早く、空これとって…」
根元をきつく縛られた海のぺニスは、欲情を放出することが出来ずブルブルと震え、先端から先走りの汁を垂れ流し続けていた。
「あっごめんね、忘れそうだったよ。
じゃあね一緒にいこう」
空は海のペニスを縛りつけた紐を解く寸前に、自分の欲情を海の中へドクドクと流し込んだ。
「いっ!いやっ!あっ…ふうっ…」
流し込まれた液体の違和感と気持ち悪さを感じた瞬間、海はペニスの紐を解かれて欲情を解放し背中で大きく息をした。
「はっ…ぁ…海の中は最高だよ。
僕の方がちょっと先にいっちゃったけど許してね」
空は海の中からペニスをズルリと抜くと笑った。
◇
「一卵性の双子だから当たり前なんだけど、本当に二人共そっくりね。
叔母さんには見分けがつかないわ」
久しぶりに会った叔母は空と海を何度も見ては口にした。
「そうね。
でも外見はそっくりだけど性格は全く反対なのよ。
空は大人しくて優しい子で、海はしっかりしていて気が強くて」
母親がそういうのを海は複雑な気持ちで聞いていた。
「あら、そうなの?
そうね言われてみれば空くんの方が優しい顔つきをしているわね」
そう言って顔を覗かれた空は少し照れたような顔で笑いながら
「そんなことないよ。
海だってすごく可愛い顔するよ」
と言った
「そっ空何を言って…」
海は慌てて空の言葉を否定しようとした。
他人にはわからなくてもそれが『あの時』のことを言っているのだとわかったからだ。
「あらあら、本当に優しいのね空ちゃんは」
叔母は深く気にするわけでなくそう口にし、再び空と海の母親と雑談をはじめた。
◇
「空…もうやめてくれよ…俺、嫌だ」
「嫌だって言っても僕に抱かれてすごく喜ぶ淫乱のくせに」
空は海と二人きりになると表情も口調もガラリと変えた。
「そっそんな事…」
「あるよね。わかるよ。
僕達双子だろ顔も体も心も一緒…もともと一つだったんだし」
空は海の腰に手をまわし、そのままその手をなだらかに盛り上がる双山へ移動させた。
「空…」
海はどこか熱っぽく空の名前を呼んだ。
「今日はどうやって抱いて欲しい?海」
空の手は優しく海の尻を撫で回す。
それに海は反応し呼吸の感覚が短く荒くなっていった。
「あっあんっ…もっと…もっと…そんなんじゃ感じない。
空、違うものが……欲しい」
「欲張りだな海は、僕の方が参っちゃうよ」
空は嬉しそうに笑い、ふと
「あのときのジャンケンで僕が負けて、立場が逆だったら今頃どうなってたのんだろうね」
と海に話しかけた。
海は空のその言葉に心の中で呟いた
(顔も体もそっくりだけど…一つだけはっきりと違うものがある
それは…)
海は最後の言葉だけ声に出して言った。
「それは…心だよ」
「んっ何?何か言った海」
「なっ…あっでも…あんっ…ない」
海は空に体を翻弄される間、自分とそっくりな空の顔を見ていた。
(空と俺は違うんだ…こんなにもそっくりだけど一つだけ全く違うんだ。
だから空がジャンケンに負けてたとしたら、こんな風に俺は空と関係をもつことはなかった…きっと…)
海はもう一度自分に言い聞かせるようにしてそっと瞳を閉じた。
〜完〜
◆◆◆あとがき◆◆◆
双子という萌え萌え設定を頂いたというのに
(夜月 朧さんありがとうございます)
自分のふがいなさを感じてしまいました。
空の変貌ぶりの表現がなってない!
ここ最近は自分に反省ばかりなのでいつか燃え尽きたぜ!
これでどうだ(笑)という作品が書けるよう頑張ります!
それではここまで読んで下さいましてありがとうございました。
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