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□小説@
3P
「はぁ?博って、保の息子の博の事か?」

「ああ、そうだ。他に誰がいるんだ」

「博は、まだ子供だろう。
それからどうみてもこいつは、高校生じゃないか!」

(ぼっ僕は成人した大人です!
確かによく歳より若くみられるけど、高校生とまで言われたのは初めてです!)

晶は心の中で男に抗議した。


「子供かどうかは、本人の判断にまかせている。
それに、あいつがこいつが欲しいと言ったんだ」

「―全く『蛙の子は蛙』だな」

男の言葉に、社長は豪快に笑った。

「はははは、私も同じ事を博に言ったぞ。
それに、外見が全くの外人のお前が日本語に堪能なのはいつ聞いてもギャップがあって面白い」

「五月蝿いな。
俺は外見がこうでも、日本生まれの日本育ちって知ってるだろ。
英語は昔から苦手なんだよ。
ったく」

男はふてくされた顔で笑い続ける社長を睨んだ。

「あの〜ご主人様、この人だれ?」

社長の足元に座っていたペット、信彦(のぶひこ)は物怖じせずに口を開いた。

「んっ、ああ。こいつは甥だ。
甥の宮代 新(みやしろ しん)。
父親がアメリカ人だったか……。
とにかく半分日本人の血が入っているくせに、見た目は全くの外人でとても私の甥には見えないがな」

「本当だね、ご主人様の甥には全然見えない」

信彦はマジマジと新を見た。

「だから、俺は父親の方の血が濃くでたんだよ。
俺が望んだわけじゃない。
お前もペットの分際で、珍しいものでも見るような目で見るな!」

「ハハハ、まあそんなに目くじらをたてるな」

社長はそういって新をなだめると、意味ありげに口元に違う笑みを浮かべた。

「それより、今日ここにきた用事はなんだ?」

「…それは、いちいち言わなくてもわかるだろ」

お互いをよくわかっているとでもいうように二人は視線を交わした。

「――晶、すまないがこいつを奥の部屋へ案内してやってくれ」

「はい」

晶は、すぐに返事をして新を奥の部屋へと案内した。

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あきゅろす。
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