□小説@ 2P 「サト兄、考え直しなよ」 俺の部屋へと入ってきた、高次の声に俺は生唾を飲み込んだ。 (ここで負けたら、俺はまたこいつのおもちゃにされる。 負けるもんか) 「俺の気持ちは変わらない。 いつまでもお前達にいいようにされてたま…んっんん!!」 「シッ……。 サト兄もそんなに興奮しなくてもいいじゃん。 父さんや母さんが心配するだろ。 俺がサト兄を説得するって言ってあるんだからさ」 高次の手が俺の口を塞ぎ、反対の手が俺のシャツのすそから滑り込んできた。 「んっ!んんっ…んっ―」 (よせっ高次!父さんも母さんもいるっていうのに……何をするつもりだ) 俺は、必死の形相で高次の手を払いのけようともがいた。 「無駄な抵抗はやめたほうがいいよサト兄。 これぐらい緊張感があったほうが、興奮するだろ」 高次の言葉に俺は、目をむいた。 (こいつ、父さんや母さんがいてもお構いなしなのか……。 どうしてこんな奴が俺の弟なんだ!) 「大丈夫だって、ドアにはすぐに入れないように椅子を置いてあるし、サト兄が変な声を上げたりしなければ、気づかれないって。 父さん達にこんなこと俺にされてるってバレたくないだろ? そうだろ?サト兄」 「……」 高次の手は、抵抗をやめた俺の服を悠々を剥ぎ取っていった。 [前へ][次へ] [戻る] |