□小説@
7P
以前にされたキスより激しく口の中を陵辱される、あまりの苦しさに田之上の額に皺がよる。
「ここまで、きて御預けはないよ」
九条はねっとりと田之上の首筋に舌をはわせた。
「あっ…やっやめろ…」
嫌悪感に田之上はうめく。
「これから、たっぷり、オレの気持ちに応えてもらうから覚悟しとけよ田之上」
年下の後輩でもあった九条にいいように扱われて、田之上の胸に怒りが込みあがってきた。
(自分がやってもいないのに、どうして俺がこんな目にあわないといけないんだ、本当の犯人の身代わり(スケープゴート)になるなんてごめんだ!)
「九条!!」
田之上は自由な方の足で、九条の腹めがけ力いっぱい蹴りを入れた。
「ひどいな……田之上」
田之上の蹴りは九条の片手で止められてしまった。
そして九条は掴んだ田之上の足首に爪をたてて握る。
「いっ痛っいたたた……」
田之上は足をばたつかせ、九条の手から自分の足を開放させたが、その足首には血が滲んでいた。
「これが、無駄な抵抗ってやつだな」
九条は田之上をあお向けに押え込む。
片手は田之上の首に置かれ、いつでも締めてやるといわんばかりだ
「…九条…他に…他に、何か償う方法はないのか…」
今の状況から逃げる為田之上は必死だった。
しかし九条の返答は行動で返ってきた。
田之上の胸の飾りを親指で転がしながら摘みあげ刺激しはじめたのだ。
九条の巧みな動きに田之上の乳首がツンと硬くなる。
「感じてんじゃん」
九条はさらに愛撫を激しくする。
「やっ…やめろ、いい加減にしないと…」
田之上の息の感覚が短くなる。
「いい加減にしないと?」
「あっ…ん」
九条が田之上の乳首を軽く噛む。
思わず出た自分の甘い声に、田之上は自分自身驚いたが、再び九条に乳首を噛まれて舌先で刺激されると今度は先ほどよりも甘い声が口から洩れた。
「あっああん」
「いい歳の男なんだろ、これぐらいで声をたててたら情けないな」
「ばっ、お前こそ男相手にこんな事」
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