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生徒会長と副会長の話(鉢久々)

※現パロ、生徒会とか



朝から卒業式の為の最終確認を体育館でするとあれだけ言っていたのに現れない副会長に勘ちゃんはとうとう堪忍袋の緒が切れたようだ。鉢屋死ね、と真顔で呟いた様子に何故だか俺が危機を感じ、ちょっと辺りを見てくる。と告げて体育館を後にした。


まもなく卒業式が始まる、長すぎた学園生活に終止符が打たれる。
俺の肩書きももうすぐ無くなり明日から何をしようか、何をすればいいんだ、と頭を捻らせてはみるものの何も考えつかない。自分はひどく受け身な人間だったのか、と思い知らされた。そんな風に物思いにふけながらぼんやりと、鉢屋を探した。

考え事をしながら歩いていたら自然と生徒会室にたどり着いた。習慣になるほどこのドアを開けたのか。少し感慨深かった。そしてドアを開ければ、その部屋によく似合いのお尋ね者を見つけた。




「鉢屋なにここいたの?」

「あ、兵助」

「勘ちゃんブチ切れてるよ」

「まじ?やっば」

「何見てんの?」

「んー写真」

「…あーあん時のか」

「長かったなー」

「歴代で一番不真面目な生徒会長だったと思う。俺」

「俺のせいかな」

「お前のせいだな」

くつくつと笑う男は十中八九悪い事をしたなど思っていないんだろう。

「はい、兵助」

「なにこの写真くれんの?」

「うん、裏、裏」

「裏?」

そこには意外にも繊細な字で書かれた言葉。

『お前たちとやれて良かった
ありがとう』

そういう青春じみたことをひどく嫌うお前がこんな事するもんだから、目に熱が籠もってしまった。






「ばーか、まだ早えよ」

「うっせ」

「さ、行きますか。最後のお仕事。何人泣かすかな。」

「お前は喋んないだろーが」




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